高原竜ヒドラ編とノンマルト編の違い

 BSプレミアムでOAされている4Kリマスター版ウルトラ
セブ
ンでは、セブン最大の問題作と言われるノンマルトの
使者
が津波報道で1週延びてOAされた。

  問題作といわれるのは‘地球の先住民族を人類が駆逐して
現在に
至っている’というメッセージを海難事故で亡くなった
真市少年の
霊が警告に来るというもの。 

 これ「人類は先住民族だろうか」という酒の席での脚本家
の金城
哲夫氏と満田かずほ監督の会話からスタートしている
ようだが、こ
EPと一緒に作られたのがカッパ怪人テペトが
登場する水中から
の挑戦でOA日は721日という事を考慮
すれば夏の怪奇シリー
ズ的な意味合いでスタートしたのかも
しれない。

 死んだ子供の霊が警告に来るというのは、前作ウルトラマ
ンのヒ
ドラ編で扱われているが脚本は同じ金城哲夫氏による
もの。

 国道87号線でトラックに轢き逃げされて死んだムトウ・
アキラ
少年が科特隊本部に警告に来るという内容で、最後は
アキラ少年の
霊がヒドラに乗って飛び去るのを見たウルトラ
マンはスペシウム光
線を撃つのを止めて見逃すというもの。

  轢き逃げ犯も自首して事件は解決するというものだがファ
ンタジ
ー系のウルトラマンではなく、シリアス系のセブンに
なると同じプ
ロットでも雰囲気が全く変わってしまうとわけだ。

  そういう事から金城氏が本当に沖縄先住民問題をノンマルト
編に
結びつけたのかは、劇中ナレーション同様「金城氏が亡く
なった今、永遠の謎になってしまった」わけだから結末も曖昧
なままで終わら
せるというのが妥当な線だろう。

  平成セブンで武上純希氏がノンマルト問題に決着させるべく
新た
な解釈をしていたのだが、賛否両論が激しかったのがいい
証拠では
ないだろうか。

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