ウルトラセブンEP35・月世界の戦慄

 13話の‘V3から来た男’で好評だったクラタ隊長が再登場。
 スタッフも脚本・市川森一、特技・高野宏一、監督・鈴木俊継と同じである。
 今回は文字通り月面を含めた宇宙空間が舞台となり、かつてキリヤマ&
クラタのコンビから全滅させられたザンパ星人の復讐劇でもある。 
 月面基地で起きた原因不明の爆発事件を調査するためキリヤマとダンが
ホーク1号で、宇宙ステーションV3からはクラタとシラハマがステーション
ホークで向かった。
 クラタ隊長はシラハマ隊員が作った遠隔指示機が完成し、この装置の
お披露目?に使おうとしていたみたいだ。
 ところが、この遠隔指示機が曲者。
 ステーションホークからの遠隔操作で機内の酸素ボンベが開き乗員の
キリヤマとダンが酸素中毒になりかけたのだ、しかも加速管が壊れ通信機
まで故障。やむなく補助ロケットで進む事になる。

  月面基地では先に着いたクラタとシラハマが調査していたが、不意に
クラタの酸素ボンベの管を引き抜こうとする。
 間一髪クラタは、それをかわして揉み合って投げ飛ばした拍子にシラハマ
の酸素管が外れる。
 シラハマの正体は、3年前にキリヤマとクラタのコンビに全滅させられた
ザンパ星人の生き残りだった。
 クラタとキリヤマがコンビを組むのを待ち続けていたのだ。 

 その頃ホーク1号では通信を妨害していた超音波を逆探知したところ
ステーションホークからのものと判明。
 遅れて基地に到着したキリヤマ達が見たのは、酸素管の外れたボンベ
を装着していたシラハマと丸腰のクラタ。
 事情を察知したキリヤマとダンは、ウルトラガンでシラハマの銃と遠隔
指示機を破壊して正体を現した星人を射殺する。

 それと同時に怪物が現れる。
 ダンはヘルメットを被った上からウルトラアイを装着したのか、セブンに
変身して戦うが零下180度の極寒地獄で苦戦。
 ビームランプが点滅し怪物に押しつぶされそうになるが、そこへ隕石が
落下し大爆発。
爆発の熱エネルギーを吸収したセブンは復活しワイドショットを浴びせ
怪物を倒した。 

 さて、このEPではツッコミどころが満載。

 まずダンがヘルメットを装着したまま変身する事。

 酸素漏れを表すためだろうが、キリヤマが宇宙空間の機内でタバコを
吸おうとするシーン。

 無重力の月面でクラタとキリヤマ&ダンがハイタッチをして、それぞれの
機に戻るべく分かれたが無重力地帯にも拘らず普通に走っていた・・・・・
などなど。

 それでもキリヤマ達が先に月から脱出して心配になって引き返して来た
クラタに

‘クラタさん、月に忘れ物ですか?’

と言われたクラタが

‘野郎!’

と言い返すシーンが、このEPを見事に締めくくっている。 

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