初めてサンダーバードを見た時にOPでトレーシーファミリーが
紹介された後にブレインズやペネロープが登場するのだが、博士役
のブレインズはまだしもペネロープ嬢が出ているのが不思議だった。
ペネロープといえばいつも立派な車の後部座席に座って運転手の
パーカーにいろいろと指示をするというイメージで、パーカーの活
躍は それなりに目にするもののペネロープの存在意義は何だろうと
思っていたのだ。
ところが後年 分かったのはペネロープの父が国際救助隊の活動
資金援助し、ペネロープも諜報活動をしていたという事。
考えてみればサンダーバードのメカは近代技術の粋を集めて作ら
れているのでメンテナンスも必要だし秘密基地の施設を作って維持
るだけでも相当な資金が必要になる。
国際救助隊の指揮官であるジェフ・トレーシーは軍人を経て宇宙
飛行士となり人類初の月面到達を成し遂げた後に特許を取って事業
家として大富豪になったという設定らしいが、それでも あれだけ
の組織を運営するのには足りないと思われる。
そこで親友でありジェフの考えに賛同したペネロープの父が資金
協力をしているという事になるのだろうが、組織を運営するための
スポンサーという発想は日本にないので最初は戸惑ったものの新鮮
ではあった。
同じ会社が作った謎の円盤UFOではUFO侵入と勘違いしてスカイ
ワンを飛ばしたフリーマン大佐が始末書を書かされるシーンがある
ように、戦闘機を飛ばすにも経費がかかるという事を改めて教えら
れたのだった。
つまりペネロープ嬢は‘どうでもいい'キャラではなく‘絶対に
必要’なキャラだったという事になる。