旗判定復活は悪くないが

 中野寛太が初優勝した今年の柔道全日本選手権=天皇杯は、4月
21日に行われた皇后杯と同様に17年以来旗判定が復活した中で行
われた。

 つまり試合時間5分(決勝は8分)で行われ時間内に技によるポ
イントで決着が付かない場合は、主審&副審2人による旗判定にな
るシステムで個人的に これはこれで面白いと思った。

 現状の国際ルールは本戦4分間で行われ技のポイント差が付かな
い場合は延長戦となり、技ありか3枚目の指導を貰わない限り決着
が付くまで行われる一方で実力伯仲の場合は20年の東京五輪男子
66㌔級代表決定戦の阿部一二三vs丸山誠志郎戦のように延々と続く
事になる。

 この技ありを取るまで終わらないというシステムは一本を取る事
を目指すというレスリングとの差別化を図るだけでなく、ベテラン
の某金メダリストのように指導を巧妙に誘発し時間潰しをして判定
勝ちする事を阻むという意味では効果があり3年前の東京で3連覇を
逃す事になった。

 とはいえ有効もないため技ありを取るまで延々と試合が続き指導
3つでの反則勝ちで決着が付くわけだから、個人的には有効ぐらい
採用すればいいのにと思ったりする。

 その点今回からの旗判定復活は基本的に一本を取り合うという意
識がベースにある日本人のみの大会だからこそ機能するシステムだ
と思うが、1つだけ問題として‘五輪の金メダル=天皇杯優勝という
価値観で天皇杯の旗判定に特化した選手が優勝しても五輪や世界選
手権で金メダルを取るのは難しい事になるのではと考えるのだ。

 だから五輪や世界選手権の代表決定から、天皇杯や皇后杯の優勝
者を外さないと世界で活躍するには厳しいと思う。

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