ミラーマンの2話・侵略者は隣にいるは侵略者・インベーダーが高層マンション
の最上階を占拠してテロの拠点にしようとしている様が描かれていて、かなり
不気味なムードの中でストーリーが進む。
つまりインベーダーはウルトラのように正面きって侵略をするのではなく人知
れず暗躍しているという事を表していて、リアリズム溢れる描写が多いのだ。
今回のインベーダーのテロはライターのような爆弾を使用したもので、一気に
爆発するのではなく車などがボロボロに崩れてしまうタイプなので通常なら‘謎の
事件’で処理されてしまうケースだろう。
それをインベーダーの仕業だと判明させるのがSGMの仕事だ。
SGMの本部は御手洗邸の地下にあるのだが 早速インベーダーは爆弾テロを
仕掛けて来たのに対し、強力な光に弱いという情報を掴んでいたSGMは怪しい
人物が敷地内に侵入すると強力なサーチライトの光を浴びせる対策を採っていた。
更に本部のレーダーは しっかりとインベーダーを捕捉していたので撃退できた
のだが、通常のレーダーではインベーダーのような目標は反応しないケースが
あるという事で新型レーダーの開発を急いでいて最初の犠牲者である石井博士も
そのメンバーの1人だった。
これをみるとSGMは発足したものの全ての防衛に関しては未完の部分が多く、
超高感度レーダーと迎撃ミサイルというシステムの構築中だったのが分かる。
当然ながらインベーダーにとっては侵略計画のジャマになるため開発メンバーの
暗殺を含めた妨害行為を仕掛けて来ている様子が分かるし、特に前半は こういう
展開が続く。
後半SGMは分離合体できる大型戦闘機・ジャンボフェニックスを使ってインベー
ダーと戦い始めるのでミラーマンの世界を他のヒーロー作品と同じパターンに
持って行ったと私も不満ではあったのだが、インベーダーがウルトラなどと同様に
名乗りを上げて攻勢に出てくれば分析だけでは存在価値がないので・・・という事
も理解できないわけではない。