シンクロメダルなし に思う

 18日からイタリアのローマで行われている世界水泳選手権は今日から
競泳に移る。

 背泳ぎの入江陵介らの活躍に期待がかかるが、競泳に先がけて行われて
いたシンクロで初めてメダルを逃す事になり関係者は衝撃を受けている。

 まぁ個人的には ある意味仕方ないとは思うのだが・・・・・・
 ‘よくぞ ここまで継続してメダルを取ってきたな’ という感じである。

 フィギュアスケートをはじめ美しさを競う種目では日本は体形などを
考えると不利になりやすい。
 一般的な注目度も五輪の頃だけという感じだから、スポンサーも集まり
にくいだろう。
 そういう不利な条件の中で五輪では正式種目になった84ロスから7大会
連続のメダルを獲得していた。

 面白いのが84ロスから96アトランタぐらいまでは1位・アメリカ、 2位・
カナダに次ぐ3位という序列だった。
 それがシドニーの頃からアメリカとカナダが脱落し、ロシアが浮上して
きたのだ。

  シドニーとアテネではロシアとの一騎打ちという感が強かったが、その後
スペインが台頭し昨年の北京では開催国の中国が強化されて浮上してきた。

 だから北京ではロシアとスペインに敵わず中国との3位争いという状況に
なっていたが、北京五輪終了後に日本はメンバーが全員入れ替わり平均
年齢20歳と若過ぎるチーム構成になっていたので今回の結果も十分想像
できたのだ。

  考えてみると体操が美しさと正確性で世界のトップをキープしていたが、
76モントリオール終了後ぐらいから世界の趨勢が変わり84ロスぐらいから
はメダル確保が精一杯になり96アトランタでメダルを逃した。

 そこから04アテネで復活するまで8年を要したのをみると、むしろ栄枯
盛衰は世の習い。 

 メダルなしというのは衝撃的だろうが、これをいい薬にして再浮上の
きっかけにして貰いたいものだ。  

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コメント
 
 
 
Unknown (吉法師)
2009-07-27 16:49:12
シンクロのメダル無しの結果、なんだか何時か見た光景のような・・・
かつてお家芸だったバレーボールの轍を踏まなければ良いのだが、という不安に駆られます。
スペインにしろ中国にしろ、日本人のコーチが行って「強くしてしまった」わけで、これはペルーやブラジルをコーチして「強くしてしまった」バレーボールの例に重なってしまうんですよね。

どこぞの国などは「わざわざ敵を利するとは、バカな事をするもんだ」と影で日本をせせら笑っているような感じがして、余り気分が良くありません。
何か、お人好しが過ぎると言うか、国際間での争いに疎いと言うか・・・ 日本のスポーツ界全般に言えることですが、良い意味での「狡賢さ」も時には必要なんじゃないのかな?とも思える出来事だったと思います。
 
 
 
とはいえ (こーじ)
2009-07-28 00:05:33
>吉法師様
 とはいえバレーの場合は日本が広めた結果、日本のコーチを受けて強くなった国がルール変更会議などでは日本有利なルール変更に賛成してもらっているようです。
 ただ残念ながら現場がルール変更について行けてないというのが昨今の低迷の原因らしいです。
 それとプロ化してないという事ですね。

 ジャンプなどで日本が教えを請うと、スポーツ先進国である他の国はしっかりノウハウを教えてくれるようですよ。
 ただしジャンプ強国のノウハウは北欧勢向けのものらしいですから、それを日本人に合ったやり方にフィットさせたのが長野の栄光に繋がったようです。
 
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