対ゼットンで明暗を分けたもの

 今から55年前の昨日67年4月9日にOAされたウルトラマン39話・
さらばウルトラマンでウルトラマンはゼットンに敗れたのに対し、
5年後にあたる72年3月31日にされた帰ってきたウルトラマン最終
回でウルトラマンはゼットンにリベンジを果たす。

 ここで当時すごく疑問に思ったのは帰ってきたウルトラマンの
決まり手はスペシウム光線で、初代ウルトラマンのスペシウム光
線は受け止められたのに…だった。

 初代ウルトラマンのスペシウム光線は吸収される形だったから
当時の我々は‘ゼットンにはスペシウム光線は効かない’と思ってい
たのだが、どうやらスペシウム光線自体は有効でゼットンの戦い方
にあったのではないかというもの。

 これは以前なんらかのサイトにあったネタだから私のオリジナル
ではないが、少し述べておきたいと思う。

 さらばウルトラマンの冒頭で来襲する宇宙船群に対し岩本博士は
‘40年にわたって地球を偵察していた’と語っていたように、ゼットン
を操るゼットン星人は地球側のデータを収集していたわけでウルトラ
マンの存在をも知っており対策を立てていたと思われる。

 だから星人はゼットンにスペシウム光線を撃たれた時の対処法も
伝授しているのだろうが、吸収するにはそれなりの対策を立てる必
要があるだろう。

 初代ウルトラマンは対ゼットンでテレポーテーションで後ろを取
られ八つ裂き光輪をバリアで跳ね返されったりし、格闘戦でも圧倒
されたため何んとか立ち上がって撃ったスペシウム光線を吸収され
るという展開。

 格闘戦では想定される攻撃は耐える事ができるというが、ウルト
ラマンがスペシウム光線を撃つという展開を作り出した事になる。

 ところが帰ってきたウルトラマンはゼットンに対し格闘戦で抱え
上げウルトラハリケーンで空中に飛ばして撃ったため、バリアを張
ったり吸収する事ができなかったという事だろう。

 ゼットン星人は初代ウルトラマンの戦い方を徹底的に分析&対策
を立てており、結果的に倒された無重力弾は岩本博士が前日に完成
させたばかりだけでなく試作品でもあったので星人もそこまで対策
は立てられなかったという事か。

 一方バット星人はゼットンを訓練したのだろうがカラータイマー
を破壊すれば勝てると考えてのものだったようで、ウルトラハリケ
ーンという技も劇中初めて繰り出したものだから想定外だったろう。

 結局明暗を分けたのは初代ウルトラマンはゼットン星人から綿密
な対策を立てられての敗北なのに対し、帰ってきたウルトラマンは
逆にゼットン対策を立てての勝利だったのだろう。

 東亜スタジアムで変身しようとした時に初代が‘ゼットンは恐るべ
き武器を備えた怪獣だ、迂闊に出ると私同様不覚を取るぞ’と忠告し、
それを受け入れた郷秀樹は一旦退く。

 この時ルミ子さんと次郎を人質に取られていたわけで、坂田アキ
&健の兄妹を殺害されて心を乱された末にナックル星人&ブラック
キングペアに敗れたのと同じシチュエーションだから冷静さがいか
に大事か分かるだろうし郷秀樹も成長していたゆえの勝利だろう

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