Tokyo 2020 Day・16：日本野球界の悲願なる

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https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20210807-0244

　閉会式前日の大会16日目はボールゲームの決勝がピークを迎え
男子バレー&バスケットなどが行われるのだが、やはり日本にと
っては野球の日米戦になるのだろう。

　他にはレスリング最終日に男子65㌔級の乙黒拓斗と女子50㌔級
の須崎優衣が共に決勝進出しているので、2人が金メダルで有終の
美を飾れるか。

　思えば64東京の時も閉会式前日は女子バレーの金メダル獲得だ
けでなくボクシング桜井孝雄に、体操の種目別2つの合計4個の金
メダルが決まったわけだから今回も決勝に残った3種目の金が取れ
るかという事になっている。

　6：30から札幌で行われた女子マラソンはスローペースで始まる
のだが最初に先頭に立った前田穂南が吸収され26㌔過ぎあたりで
先頭集団は10人にバラけ、30㌔にサルピーターとセイデルが引っ
張る形になり日本人トップの一山麻緒が先頭集団から遅れ始める。

　そして38㌔手前でケニア勢の優勝争いとなり最後は40㌔過ぎに
ジェプチルチルが仕掛けてゴールし、一山は8位入賞し04アテネ
以来の入賞となった。

　女子ゴルフは3日目終了時点で1位のネリー・コルダに5打差で
スタートした稲見萌寧がチャージをかけ-6 で回り一時は‐17でト
ップタイに並ぶのだが、18Hでボギーで2位タイに後退し最終的
にリディア・コとの銀メダルマッチになり最初の18Hで稲見は
パーでまとめたのに対しコはボギーで最初のホールで決着し稲
見が日本ゴルフ界初のメダルを獲得。

　水泳高飛び込み午前中の準決勝で玉井陸斗が8位で決勝進出し、
決勝は7位でフィニッシュ。

　レスリング男子65㌔級決勝は乙黒拓斗がアゼルバイジャンのハ
ジ・アリエフにタックルから先制するものの2分過ぎにバックを取
られて2－2に追い付かれ、そのまま攻め手がないまま進んでいた
終了間際にタックルで2ポイント勝ち越し相手のチャレンジ失敗で
5－2とすると2つのペナルティで1点差まで追い上げられるが何と
か逃げ切り12ロンドン以来の金を獲得。

　女子50㌔は須崎優衣が中国の孫亜楠相手に開始早々いきなりバ
ックを取って2ポイント先制すると、アンクルホールドを次々に
決めて一気に8ポイント積み上げてあっという間にTフォール勝ち
して金メダルを獲得した。

　陸上では女子5000で9位に入った広中璃梨佳が10000で2800ま
でトップを走り徐々に後退していったが、5000あたりから順位を
上げて31:00:71のタイムで7位入賞し1500で8位入賞した田中希実
と共にトラック中長距離勢の躍進を印象付けた。

　そして1600リレーではアメリカが男女アベック金で400の鬱憤
を腫らす形になったが、特に女子では２走のアリソン・フェニッ
クスが4大会連続の金メダルを獲得すると共に通算11個目のメダ
ル獲得となった。

　空手組手の男子75㌔級で荒賀龍太郎が予選リーグ3連勝し、準
決勝で敗れたものの銅メダルを獲得。

　そして野球決勝はアメリカ相手に3回に村上宗孝のHRで先制す
ると4回の1アウト満塁は逃すも、8回にはヒットで出塁した山田
哲人をバントで送り吉田正尚のタイムリーで貴重な追加点。

　投げては森下暢仁が5回を3安打に抑え6回から千賀滉大、7&8回
を伊藤大海が2安打に封じ9回は栗林良吏が抑えて2－0で逃げ切り
84ロス以来の金メダルを獲得した。