昨年製作された劇場版・進撃の巨人で、巨人同士が戦うシーンが
あったのを見るとイメージ的にサンダ対ガイラのような感じがした。
進撃の巨人に登場する巨人は人間を捕食するので確かに実写化する
場合のイメージはガイラだし、巨人同士の戦いは東宝が制作している
という事もあってどうしてもサンダとガイラの戦いがイメージできる
わけで平成ガメラの特撮監督である樋口真詞が監督している事もあり
サンダ対ガイラ的なシーンがあるのは仕方ないだろう。
樋口監督は65年生まれで84ゴジラの怪獣造形に携わっている事から
東宝特撮をスタートとしているので巨人同士の戦いを描いたサンダ対
ガイラは当然見ているだろうし、手本はともかく影響は受けているだ
ろうから映像的に似たシーンが登場するのは当然だ。
逆に言えばサンダ対ガイラの特撮を担当した円谷英二の演出はそれ
だけ斬新だったというわけだろう。
以前 海底軍艦を見た時に海底軍艦・轟天が海底ドックから出撃する
シーンと、マイティジャックでMJ号がドックから発進していくシーンを
比べると全く同じ感じがした。
マイティジャックのMJ号発進シーンは大木淳や佐川和夫という円谷
門下生による映像なので、師匠である円谷英二の映像もしっかり研究
するため似たようなシーンになるのは当然ではないかと思う。
平成仮面ライダーや平成ウルトラには昭和作品へのオマージュが
あるシーンを時々目にするのだが製作スタッフにすると自分が見て
育った映像こそ教科書のようなものだから、どうしても影響を受け
ているから似たようなシーンが登場するわけだろう。