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大地裂く牙と超兵器R1号

 ウルトラマンガイアEP38・大地裂く牙では地底に眠っている怪獣に地底
貫通弾で先制攻撃を仕掛ける事の是非を問うEPだ。
 怪獣を倒す事に血眼になる柊というキャラが登場するのだが、彼こそ怪獣
被害者の言葉を代弁しているのだろう。 

 怪獣が暴れると当然だが甚大な被害が出る。
 だから眠っている怪獣を攻撃して倒してしまえば被害を未然に防ぐ事が
できる確率が高くなる。
 この先制攻撃の論理はギエロン星獣が登場するウルトラセブンの超兵器
R1号を彷彿させる。 

 巨大な怪獣を一撃で倒せる地底貫通弾のような大量破壊兵器は環境
汚染や地殻破壊を引き起こすというリスクがある。
 しかもこのEPのティグリスは案の定 地底貫通弾で倒せず地上に現れ貫通
弾の指揮を取る管制塔を目指していた。

 これはギエロン星獣がR1号を撃ち込んだ地球めがけてやって来るシーン
を思い出す。
 ギエロン星獣はウルトラ警備隊の新型ミサイルで一旦粉砕されるが、再生
能力で復活。
 最後はセブンからアイスラッガーで喉元を切り裂かれて絶命。 

 この一件で超兵器の軍拡競争の愚に気付いた防衛軍はR2号計画を中止
する措置を取った。

 それに対しティグリスは防衛システムの攻撃でトドメを刺されガイアはティ
グリスの亡骸を地底に運ぶだけという結末。
 その様子を見ながらも柊は‘怪獣は滅ぼさなければいけない・・・人類の
ためにも’と更なる怪獣討伐の決意を固めるシーンで終わる。

 1話完結のセブンと地底貫通弾というテーマで話をつなげていくガイアの
違いではあるが、先制攻撃理論はEP44の宇宙怪獣大進撃につながって
いくのだった。

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昭和シリーズへの挑戦 (NEXUS(偽))
2009-06-05 18:37:49
「怪獣退治」がウルトラマンの仕事と言うか役割と言うか、とにかく「怪獣は悪い奴、やっつけろ」な風潮を生み出した昭和シリーズへの挑戦のような気がしました。
勿論昭和の全てがそう言った内容じゃないのは解っているつもりです。「故郷は地球」「超兵器R1号」等が代表例でしょうか。
平成に入り「ティガ」の「うたかたの…」から「R1号」テーマの物語が増え、最終的に「コスモス」と言う怪獣保護をテーマにした作品まで生み出しました。
「バリエーションの一環」と言われればそこまで、でも「正義とは何か」のあり方の一つでもある、なんとも深いエピソードでした。
 
 
 
必ず1つは (こーじ)
2009-06-05 23:48:13
>NEXUS(偽)様
 格作品に必ず1つは、こういった作品があった記憶があります。

 当初は‘怪獣は悪だからとにかく倒せ’でよかったのが、セブンあたりから‘そこまでやらなくても・・・’
という感じです。

 特にガイアは‘ガイアが思う人類の平和とアグルの地球の平和は両立しない’という考えが当初ありましたからね。
 そういった葛藤が作品の深みを醸し出してますね。
 
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