今から40年前にOAされていた仮面ライダーV3は今頃が37話でツバサ大僧正
編だった。
仮面ライダーV3の当初は生物+機械などの無機物の合成怪人が2体づつ登場し
2話で1つのEPを終わらせるという これまでの仮面ライダーとは違うスタイル
だったのだが、子供心に物語が完結する後編は まだしも中途半端に終わりがちな
前編の評判は今ひとつだった。
すると2クール目に入る13話からデストロンでは初代幹部にあたるドクトルGが
登場して1話完結的な展開になったので毎回スッキリ見られるようになった。
特に古代戦士のような鎧兜で身を固め巨大な盾と剣を武器にV3を
‘仮面ラァ~イダーV3’
と呼ぶドクトルGの存在感は出色だったし、ゾル大佐や死神博士・地獄大使・
ブラック将軍らショッカー&ゲルショッカーの幹部たちが甦って共闘したEPでも
4人の大幹部に引けを取らない存在感だった。
そのドクトルGが30話でカニレーザーとしてV3と戦って敗れるとキバ男爵率いる
キバ一族が登場したものの35話であっさり全滅、今度は36話からツバサ大僧正
率いるツバサ一族が登場するという展開になった。
この2つの一族はデストロンと同盟関係にあるという設定。
キバ一族はキバ男爵が吸血マンモスで牙を持つユキオオカミや原始タイガーなど
猛獣系の怪人が、ツバサ一族はツバサ大僧正が死人コウモリで火焔コンドルや
木霊ムササビなど鳥類系の怪人が登場していた。
ここで忘れがちなのがキバ&ツバサ一族は共にデストロン怪人のコンセプトだった
生物+機械など無機物の合成怪人という設定から外れた単なる生物なので、
今 考えると合成怪人のネタが尽きたという事だろうが視聴者に それを感じさせ
ない工夫だったのだろう。
ちなみに41話以降は再びデストロン幹部のヨロイ元帥が登場するのだが登場
する怪人はカマクビガメなど合成怪人ではなかったので、ドクトルGが変身した
カニレーザーが最後の合成怪人という事になる。