後藤完夫氏死去=アメリカンフットボール解説者
今日のスポーツ紙にアメリカンフットボール雑誌編集長&解説者
だった後藤完夫氏の訃報が載っていた。
後藤完夫氏といえば70年代からアメフトのTV中継では必ずとい
っていいほど登場しルールを分かりやすく説明してくれていたし、
週刊少年マガジンに連載されていたフットボール鷹にも登場するぐ
らいだったのでアメフトアナリストの第一人者だったわけだ。
私がアメフトに興味を持ったのは今から42年前の76年8月に後
楽園球場で行われたNFLのプレシーズンゲームのサンディエゴ・チ
ャージャーズvsセントルイス・カージナルス戦を見たのが最初で、
ここからスーパーボウルをはじめローズボウルなどのカレッジフット
ボールなどを見るようになったのだが後藤氏は これらの試合をよく
解説をしていた。
地方ではアメフトのTV中継はBSがなかった時代は見る機会が少
なかったので中継があると必死になって見ていたものだが、氏の解
説は初心者にも分かりやすくルールや戦術を覚えるための教科書の
ような存在だった。
通常TV中継の解説者は現役時代名選手だった人が多いのだがアメ
フトの場合は日本人選手にそこまで知名度のある人が少ないので、こ
ういったアナリストの人が解説していたのだろうが現在BSの中継を
見ていても元選手の解説よりもアナリストの解説の方が楽しめるのは
本場を知っているという事かもしれない。
今から30年前に蒲田で働き始めるとNTVで深夜にNFL中継がOA
されていたので見ていたら、しっかり後藤氏が解説をしており楽しめた
し89年1月にマイアミで行なわれたサンフランシスコvsシンシナティ
のスーパーボウルでは長嶋茂雄と一緒にやっていたジョー・モンタナの
奇跡のドライブの解説は聞き応えがあった。
最近は体調を崩していたようで解説する試合の数も減ったし、最後に
映像を見た時には髪の毛の状態が抗がん剤を使っているるようにも見え
たので心配していたのだが75歳とは早過ぎる。
こういった方が亡くなるのは辛いし、一つの時代が終わった感じが
する。