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山本玲の存在が古代と島の対立を和らげる事に

 宇宙戦艦ヤマト2199の12話で描かれたメインテーマが古代進と島大介の
対立と和解だ。


 前話でメルダから‘戦争を先に仕掛けたのは地球側’という話を聞いたヤマト
クルーの中で古代はメルダに理解を示したのに対し、最初に攻撃されて沈没した
ムラサメの艦長・島大吾を父に持つ島にとって心情的にも到底受け入れられない
話だったのは想像できる。


 だから最初のブリーフィングでガミラスからの攻撃が減るという話を聞いて喜ぶ
古代に対して‘緊張感が足りない’と怒りの矛先を向けたわけだ。


 考えてみれば古代もガミラスから両親だけでなく残った肉親である兄・守まで
亡くしているのだから島と同じ境遇にも拘らず、仇であるガミラスに対する理解を
示しているのだから島がイラつくのも分かる。


 この2人の和解を仲介するのが山本玲で、これまた兄をガミラスとの戦争で
失っている。


 その玲も兄の仇としてメルダに戦いを挑んだ挙句コスモファルコンを1機壊した
だけでなく、メルダから救助され営倉に入れられていたのだが6日間の謹慎期間を
経て冷静さを取り戻し古代が格納庫で雪に島に対する理解を示していた事を聞
いていた。


 そして偶然会った島から‘君の気持ちは分かる’と言われるのに対し‘もはや
ガミラスに対する憎しみは消えた’と話したので同じ境遇の古代の気持ちも理解
したのだろうし、
その前に徳川機関長から‘真実は それぞれの言い分があるので
1つとは限らないが戦争が起きたという事実は1つ’と語ったのも効いていたのだ
ろう。


 それを考えると古代と同じ境遇の山本玲というキャラを加えているのは作品の
重厚さを加えているし、旧作の山本ではなく新しいキャラを設定したのは大正解
だったという事になる。

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更なる成長を (こうちゃん)
2014-01-26 23:09:49
このストーリーでは古代や島、更には山本らは肉親を失っており、差は有れどガミラスに対する憎しみはあるのですが、古代はメルダとの交渉において私情を一切持ち込まず任務を果たすメルダの人間の大きさに少なからず心を動かされた感があります。過去ばかりに囚われていては何も変わらないと現実を突き付けて、一人の人間として前に進み始めた古代に対し、島や山本は肉親を失った恨みが強すぎた感があり、これは誰にでも当てはまる事だけに、こちらの二人に共感する人が少なくないと思います。山本は戦闘機に於けるドックファイトでメルダに敗れ、そのまま宇宙空間に放置されてもおかしくなかったのに、メルダは逃走せずに救助してます。恐らくメルダは自分を信頼し、お互いに理解しようとした古代の気持ちを汲み、古代を理解したからこそ、少なくてもヤマトのクルー達はと思ったと見ています。そして山本も過去ばかりに囚われていた自分の未熟さを痛感したからこそ、ガミラスへの恨みは無くなったんだと思います。島の方も、古代や山本の態度から頭に血が上り、周りが見えてなかった己の未熟さを思い知ったからこそ、冷静さを取り戻し古代と和解出来たんだと思います。この事は、どれだけ時代を経ても不変ですね、人としては。それに島の亡き父、島大吾の'異星人とだって仲良くなれる'と諭された言葉と徳川機関長の言葉が更に後押ししてくれたと思います。訂正ですが、山本はメルダとのドックファイトで使用した戦闘機はコスモゼロではなく、メンテナンス中のコスモファルコンであり左エンジントラブルで操縦不能に陥り、エンジンが臨界点を超えて爆発し機体を失っていますので、お間違えなき様に。
 
 
 
失礼! (こーじ)
2014-01-27 23:21:20
>こうちゃん様
 確かにコスモファルコンでした、チェックありがとうございます。

 旧作では山本的なキャラだった古代が冷静で、むしろ慎重論を展開するタイプの島の方が頭に血を上らせというのが面白いですよね。

 決して山本や島の行動や考えは攻められないし、むしろ古代の方が理想主義的だと思いますが やはり理想がないと人間は生きていけませんからね。

 こういうEPがある2199は本当に大人が楽しめる作品ですよね。
 
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