大相撲の意外な健全さ

遠藤3敗目…ほろ苦初大関/初場所(日刊スポーツ) - goo ニュース

 大関・稀勢の里の横綱昇進が注目された今年の大相撲初場所だったが稀勢の
里が5日目までに2敗を喫し早くも綱取りが頓挫した中で、土俵を盛り上げたのは
遠藤だというのは間違いない。

 今場所は11日まで2敗だった事から12日目に大関・琴奨菊との取り組みが
組まれ元朝潮の長岡以来の対大関戦勝利を期待されたものの完敗する。

 負傷中とはいえ琴奨菊が大関と平幕の実力の違いを満天下に示す形になった
ので、ある意味 健全な結果ではある。

 日本ではアマチュアスポーツの人気が高いせいか早熟の天才を好む傾向が
あり特に野球などは高卒ルーキーを‘ネームバリュームがあるうちに使わないと
損’とばかりに即戦力的な報道が目立つし何人かに1人は それで活躍してしまう
ので余計にボルテージが上がる。

 他にサッカーやゴルフなどでもプロに転向したルーキーが1年目から活躍したり
勝ってしまうのだから数少ない成功例をマスコミは あたかも当然の如く煽るのだ。

 それに対してMLBではアマとプロはレベルが違うという前提の下でほとんどの
ルーキーはマイナーリーグでプレーしてからメジャーに上がるので高卒ルーキー
が1年目からローテに入るなどというのはありえない。

 個人的にはアマチュアで好成績を残してもプロではルーキーなのだから高卒
ルーキーが1年目から活躍するというのはプロのレベルが決して高くないという
事を示していると思うので手放しで喜ぶ気にはならない。

 そんな中で大相撲はアマ時代に学生横綱が鳴り物入りで入門しても序の
口からではないものの関取ではない幕下付け出しでスタートさせるし、先述した
遠藤のように無敗で関取に昇進しても足首を負傷したという事もあるが幕内
2場所目には負け越すなどプロの壁は存在する。

 欧米のプロスポーツとは対極にあるような大相撲だが関取とそれ以外の格差が
ある点など類似点があるのを見ると健全さを感じるのだ。

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