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こーじ苑
‘ホンモノ’の世界戦で2人の世界王者完勝
山中、強敵下し初防衛=粟生も3度目の防衛―WBCダブル世界戦(時事通信) - goo ニュース
今日 東京国際フォーラムで長谷川穂積の再起戦と2人の世界王者・山中慎介
と粟生隆寛の防衛戦が行われ、長谷川がフェリペ・カルロス・フェリックスを7R
TKOで下し再起に成功すると共に2人の世界王者も判定勝ちで防衛に成功する
最高の結果となった。
メインの粟生は一昨年の11月にWBC:Sフェザー級タイトルを奪取し初防衛戦
も完勝したのが、昨年11月に行われたデビス・ボスキエロ戦はコンディション調整
に失敗し2-1の辛勝だったので1位のターサク・ゴーキャットジムとの防衛戦は
真価が問われる一戦だ。
また粟生が辛勝したボスキエロ戦と一緒に行われたWBCバンタム級王座決定
戦に出場しクリスチャン・エスキベルを11RTKOで下してタイトルを奪取した
山中も、当初は挑戦者決定戦という形で行われる予定が王者:ノニト・ドネアの
返上騒動で決定戦となったもののゴタゴタ感があった中での試合だけに元2階級
制覇王者のビッグ・ダルチニアン相手の防衛戦は勇気ある選択だった。
粟生は立ち上がりから手数を出しながらプレッシャーをかけてくるターサクに対し
的確にパンチをヒットさせるものの手数が少なく押され気味だったが、5Rぐらい
から右ジャブが出始めてからペースを掴み終盤は前半の飛ばし過ぎでペース
ダウンしたターサクに何度も的確なパンチを打ち込んでグラつかせるなど一方的
になり3-0の大差判定で完勝。
最も注目していたのが山中。
ダルチニアンは36歳とはいえ荒々しく前進して強烈なパンチを振り回す‘レイジ
ングブル’と呼ばれるスタイルは健在で、日本で川島勝重に連勝したクリスチャン・
ミハレスや3階級制覇の強豪:ホルヘ・アルセにも勝っているなどビッグネームだ。
タイトルを獲得した試合が急遽決定戦になったという事で自らの力を証明する
ために選んだとしか思えない強豪が相手だけに僅差の判定でも・・・・という感じ
だった。
実際試合が始まると‘レイジングブル’の異名さながらの突進を見せるダルチニ
アンのプレッシャーに押されてパンチを貰う度にスリッピングアウェーで勢いを逃
がすのはいいのだが、いかにも‘パンチが強烈にヒットした’ように見えるのでヒヤ
ヒヤもの。
山中も時折 右ジャブから左をヒットするものの打たれても前進を止めないダルチ
ニアンだけにポイントを持って行かれているか・・・と思ったのだが、意外にも4R
終了時の採点はイーブンが2人とダルチニアン1ポイントリードと競っていた。
ジャッジは山中の的確にヒットするジャブを取ってくれていたのだが5Rにダルチ
ニアンの左が当たってグラついた時に山中の左もヒットしていて これでダルチニ
アンの目が切れて出血。
この出血で焦ったダルチニアンは突進力が弱まり山中の的確なジャブからの左
ストレートがラウンドを重ねる毎にヒットし始め8R終了時点では2ポイント差が2人
と4ポイント差が1人の山中有利になった。
そして10Rには右フックをヒットしてグラつかせるなど終盤は一方的なペースに
なり、12RはKO狙いで突進するダルチニアンを巧く捌いて試合終了。
116-112が2人、117-111が1人の3-0の完勝だった。
敗れたとはいえダルチニアンやターサクの攻撃も迫力満点。
やはり強豪相手の世界戦は緊迫感があってポイントでリードしていても気が抜け
ない展開が続くので、これこそ20世紀までの世界戦の雰囲気だった。
こういう試合こそが世界戦に相応しいし、ボクシングの魅力が
伝わるのだと思う。
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初回から左で迎え撃って右を突く山中の姿に感激しました。
大博打に勝った印象。陣営にも脱帽です。
ターサクもパンチに力感ある選手でした。
10Rは休まずに行って欲しかったけど、事実上の圧勝は見事です。
長谷川は、だいぶ以前に戻ってた印象。
あのボクシングがFe級の上位に出来るか・・・?
今回のイベントで最も注目したのは山中でした。
タイトル奪取試合が全国ネットではなかったので、
どんな試合をしたか見られなかったしダルチニアンから負ければ一般からは‘弱い’というイメージでしか
見られませんからね。
しかも前半はダルチニアン独特の前がかりの攻勢に晒されて‘ヤバイ’と思ってましたけど、徐々にアジャストして行き後半は一方的な展開にしましたから驚きましたよ。
本田会長が西岡の次の試合が引退試合という位置付けをしているのは山中の存在が大きいのかもしれませんね。
粟生が負けるとしたらロハス戦のようなハイテンポな手数を出す相手と思ってましたから、ターサクのようなタイプ相手なら大丈夫だろうと思って安心して見てましたよ。
長谷川は世界挑戦するなら来年ぐらいを見越して2試合はこなして欲しいものです。