ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
大熊正二に見る相性の面白さ
今から28年前の今日81年2月3日に後楽園ホールで行われた WBC
フライ級タイトルマッチで、王者の大熊正二が前王者の朴賛希に2-0
ながら完勝し3度目の防衛に成功した日である。
王者の大熊が古傷の目尻をカットし、朴も耳や頭部からの出血での流血
戦となった激戦だが面白いのが大熊は朴に対し 3連勝した事になった。
大熊正二という王者は74年10月に当時のWBC王者のベツリオ・ゴンサ
レスに2-1の僅差判定で勝ちタイトルを奪取したものの 75年1月にミゲール
・カントに0-2の僅差の判定負けで初防衛に失敗している。
その後78年1月にカントへのリターンマッチに臨むが、再び 1-2で僅差の
判定負け。 4月に行われた3度目の対戦で完敗し返り咲きに失敗した。
ところがカントは79年3月に朴賛希に判定負けし、15度目の防衛に失敗。
半年後の9月に行われた再戦でもディフェンスマスターと言われたカント
がダウンを喫し、終盤反撃したものの引き分けで朴の防衛成功となった
のだ。
朴は その後5度の防衛に成功し、80年5月にソウルで大熊の挑戦を
受けた。
‘カントに僅差とはいえ3度とも勝てなかった大熊が、1勝1分の朴に敵地で
挑戦しても厳しいだろう’という予想を覆して大熊は朴を9RでKOし5年4ヶ月
ぶりに返り咲きに成功。
朴は試合後にコンディション調整の失敗を言っていたが、10月に仙台で
行われた再戦で大熊は1Rにダウンを奪われたものの後半に反撃し2-1の
僅差で防衛に成功。
ただしTV解説の海老原博幸が‘5ポイント差で朴の勝ち’とコメントして
いた事もあって論議を呼び、指名試合を延期しての3度目の対戦となった
のだ。
3度目の対戦も序盤から朴がエンジン全開で右フックで大熊をグラつか
せるなど一方的に攻め込む。
ところが中盤から大熊が徐々に流れを掴み、後半は前半に飛ばした朴を
一方的に打ちまくって完勝したのだった。
結局カントに3連敗した大熊が、カントに1勝1分だった朴には3連勝と
ジャンケン関係の三すくみだ。
実力だけでなく相性というファクターがある
という事を思い知らされた試合だった。
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先日たまたま大熊について触れましたが、まさか今日ブログのネタになっているとは嬉しいですね
私は大熊選手が最初に世界奪りした当時を知らなかったので、80年に5年ぶりに王者返り咲きを果たしたと聞かされた際には驚きましたね。基本に忠実で、一見地味に写る大熊のボクシングスタイル。しかしそれが玄人ファンには堪らないんですよね。王者に挑戦している大熊なのに、まるで防衛戦を行っているかのような悠々とベルトを奪回してしまう。世界挑戦試合が豊富なこともあり、王者に対して一歩も引くことがなかった大熊選手。故に、いかなる場合でもベストファイトを演じられたのだと思います
王者陥落後、大熊は世界Jr.バンタム級王者の渡辺二郎に挑みましたよね。顔面血まみれになりながらも、突進し続けた大熊の根性には胸を打ちました。地味ながらも何をやってもソツがない大熊正二は、野球でいえば元阪急、巨人の簑田選手のような渋さがありましたね
納得いかない世界戦‥六車がバスケス?に挑戦するもドロー。どうみても六車が勝っていました。あと井岡が飯田に挑んで敗れた試合も井岡がポイントで上回っていたと私は思うのですが、こーじさんはご記憶でしょうか?
串木野選手は名前の通り、鹿児島出身ですね。回答ありがとうございます‥☆
実は大熊は煮え切らないファイトをするタイプで、
見ていて同時期の具志堅などに比べて地味でイライラしてました。
王座を失って5年4ヶ月間に5回も挑戦して失敗し、6度目で遂に返り咲きを果たしましたからね。
朴との3試合は、いずれも面白い試合でしたよ。
特にボディブローが効果的でした。
http://blog.goo.ne.jp/ue-kj/e/33c78e9ec50e6559dc52b2718369ded7
飯田ー井岡戦はともかく、六車ーバスケスは納得しづらい判定でした。
ただし欧米のジャッジは、やみくもな前進は日本ほど評価しませんからね。
それを頭に入れて観戦しないと‘?’という採点が続出します。