12月30日から1月4日までWOWOWでOAされていたウルトラセブンのハイ
ビジョンリマスター版だが全5日間には1時間毎にセブンゆかりのスタッフ達と
ゲストが1回で2分ほど合計で10分近く対談するコーナーがあった。
12月30日はアンヌの ひし美ゆり子で元日がモロボシ・ダンの森次晃嗣、
2日が満田かずほ監督、3日に脚本家の藤川桂介、4日は美術担当の池谷仙克
というラインアップ。
面白かったのが藤川桂介の起用だろう。
ウルトラセブンの脚本は15話を担当したメインライターの金城哲夫をはじめ
5話を担当した若槻文三に共作を含めて7話を担当した市川森一など鬼籍に
入っている人が多いので個人的には金城哲夫がマイティジャックにシフトした
間に中心になって共作を含めて12話を担当している上原正三が出演する
のではないかと思っていた。
藤川桂介はセブンでは16話:闇に光る目を皮切りに27話:サイボーグ作戦、
30話:栄光は誰れのためにと39話&40話のセブン暗殺計画の5話を担当して
いる。
特にセブン暗殺計画は前後編の大作でガッツ星人から敗れたセブンが処刑
されそうになるという当時のヒーロー作品では珍しい試みだったため、2分少し
の1回分を全て使ってセブン暗殺計画についてのトークがあった。
‘とにかくセブンを窮地に陥らせるまでは すんなりできたものの、どうやって
ピンチから脱出させるかというのが難しかった’と語っていたし、最終的に飯島
敏宏監督から外国産のダイモード鉱石のアイデアをもらいコレでセブンのエネ
ルギーを抽出するという設定ができたらしい。
ウルトラ兄弟の発想がない当時とすれば さもありなんと思ったものだ。
またセブンの必殺技の1つであるアイ・スラッガーのネーミングを藤川桂介が
担当したというのも語られていて5日間の中で個人的には最も面白かった対談
コーナーで、単なる再放送だけでなく こういったオマケのコーナーがあるから
こそ、こういう企画は面白いと思った今回のWOWOWイベントだった。