特撮モノの思い出Part7 ミラーマン

 先日、某サイトでミラーマン役だった石田信之氏が来られたチャットに
参加してミラーマン話で盛り上がった。
 ミラーマンがOAされたのは71年暮れから、前週の「シルバー仮面」の
スタートに1週遅れて始まる。先週までは「アタックNo1」をやっていた。
 当初は違うデザインで小学館の雑誌に載ったりしていたが予告編などを
見ると妙にカッコいいと思った。
 設定も二次元人の父と三次元人の母の間に生まれた混血で二次元の世界を
征服したインベーダーが三次元の世界にも侵略の魔の手を伸ばすという話。
 インベーダーの侵略を警告していたミラーマン・鏡京太郎の育ての親・
御手洗博士の自宅の地下に設置されているSGMという防衛組織は防衛軍の頭脳
として機能しているので当初は武器を持たず怪現象をインベーダーの仕業か
どうか分析する怪奇大作戦のSRI系のチームだ。
 敵もインベーダーが正体を現して巨大化しミラーマンと戦うのだが同じ
敵が出てくるのに当初は戸惑ったが考えてみると同じ種族がいるから大人に
なってから納得した次第。
 セブンで独自の世界を築いていた若槻文三や山浦弘靖がメインライターで
音楽やナレーターもセブンと同じなのでアダルトチックなムード満載で楽しめた。
 ところが16話あたりから対戦相手がインベーダーが連れてきた怪獣が相手に
なり27話からSGMは3機分離合体の大型戦闘機・ジャンボフェニックスを使って
攻勢にでるしミラーマンはインベーダーに捕らえられ使いすぎると爆発してしまう
エネルギー時限爆弾を仕掛けられそれに対抗するために亡き父からカラータイマーを
セットされる。
とこうなると既存のウルトラシリーズとの差別化ができなくなった。
 それでも夏休みの頃にOAされた話は前後偏で毎週のようにミラーマンがピンチに
陥る展開が続きハラハラした。
 OPの歌は明るく溌剌としたムードだがこの頃の作品はミラーマンが苦戦し
京太郎も落ち込むなど陰鬱でEDの戦えミラーマンのムードだった。
 最終回にインベーダーが自らの惑星を地球と衝突させ代わりに入れ替わる計画を
立てそれを阻止せんと戦う大作になったが京太郎が博士の娘の朝子に正体を知られ
たりして落ち込んだりしつつ最後はインベーダーを撃滅、平凡な市民に戻れると
喜んでいたら父親から二次元の世界の再建のために帰るよう言われ御手洗博士も
「喜んでお返しします」「しっかり頑張るんだぞ、京太郎君」と言うシーンは
オイオイ、だってついさっきまで「平凡な一市民として生きられるのだ」などと
言ってたのに・・・とも思った。
 ラストで博士の娘・朝子に別れを告げ額にキスをするのだがこれは円谷作品初の
キスシーンであった。
 SGMの村上チーフ役の和崎俊哉氏、京太郎の心の支え役になる藤本役の工藤
堅太郎氏、プランナーの安田役の杉山元氏などウルトラシリーズに負けない
存在感のあるバイブレイヤー揃いのキャスティングもよかったしアンヌ隊員役の
菱見百合子や故・逸見政孝など多彩なゲストが彩りを添えていた。
 最近リメイク版のDVDが発売されたようだがミラーマン対インベーダーといった
初期のムードのリメイク版も見てみたいものだ。


 
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