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こーじ苑
バンクーバー五輪16日目:女子スピードスケート有終の美
スピード団体追い抜き、日本女子は銀メダル=石田は距離過去最高の5位-五輪(時事通信) - goo ニュース
日本関連の試合は今日が最終日。
今日の最大の見所はスピードスケートの団体追い抜きで、韓国との初戦に
勝って準決勝に進出した日本はポーランドとの対戦が決まっていた。
実は大会前の日本のランキングは3位で、準決勝では2位のロシアとの
対戦が予想されていたのだがロシアが初戦でポーランドに敗れたためランク
では下のポーランド戦となっていた。
更にランク1位のカナダも初戦でアメリカに敗れたので、上手く行けば金も
ありえると思っていたのだ。
準決勝のポーランドには力の差を見せ付けて完勝し、決勝はアメリカを
破ったドイツとの対戦になる。
ドイツはランクこそ4位だが実質日本より格上だし経験も上だろう。
ただし準決勝では残り1周でアニー・フリージンガーが遅れて転倒し足を
伸ばして辛うじて決勝に残っているので、勝てない相手ではない。
3000mと5000mの選手を入れてきたドイツは後半が強いと思われるので
先行逃げ切りレースの作戦で臨み、残り2周で1:93秒の大差を付けたので
‘ひょっとしたら’と思ったが残り1周で1:06まで縮まり最後は 0,02秒差で
逆転負けを喫し銀メダルとなった。
実はポーランド戦でも残り1周半で1:48秒差をつけていたのがラストでは
0:19秒差に縮められていたのが一抹の不安だったが、残念ながら的中して
しまったのだった。
前回のトリノでは3位決定戦でロシア相手に最後に転倒して4位に終わったのだが、この時は田畑真紀のワンマンチームという感じにみえたけど今回は
田畑だけでなく1000m・1500m入賞の小平に3000m・5000m入賞の穂積が
入りバランスのいいチームに思えたので1番メダルを期待できるのでは?と
思っていた。
だからロシアが敗れたとはいえ決勝進出はまぐれではないと思うし、
3000m・5000mの銀メダリスト:ベッカートのような選手がいないと金は難しい
という事だろう。
とはいえチームの中心である田畑は長く日本の中距離を支えてきた選手
だから初めてのメダルは感無量だったろうし、これまで日本女子が獲得した
メダルは橋本聖子・山本宏美・岡崎朋美と全て銅メダルだったので初めての
銀メダルとなった。
今大会全ての種目で入賞者を出しながらメダルがなかった女子にとっては
文字通り有終の美を飾る銀メダルだった。
スラロームは前回4位の皆川賢太郎はスタートからリズムが悪く約10秒で
コースアウトしてしまった。
また佐々木明も1回目に完走を優先させ14位、2回目に攻めたものの緩斜
面でタイムを伸ばせずに18位に終わった。
« ゴルゴレムは... | 気分はモロボ... » |
皆川賢太郎が一回目スタート直後に片足通過反則になったのは、あのトリッキーなセットを最短距離で攻め切ってジャンプアップを図った故の事で、今回のスタート順から浮上するにはああするしかない、と腹を括って攻めた結果。
スタートがもう少し早かった佐々木明はあの戦略で正解で、逆に二回目は上位よりも早くなるスタート順を利してさらに上位を狙いながら、最後の急斜面入り口手前で「スキーが詰る」状態になって流れが止まり、タイムロスしたのが大きかった。選手としては現状できる限りの事をやって、の結果なので、その点はわかってあげて欲しいですね。
スピードスケート男子にも言えることですが、500mが、スラロームが世界に近いとなれば、そればかりを強化の対象にして、1000mや1500mとセットにして強化策を練ったり、スキーで言えば大回転との連携しての強化を考えない、近視眼的な選手育成策のツケが回っているでしょう。
今回、男子500mで銀を獲得した長島、女子パシュートのエース格小平、両者共に1000m、1500mでも世界と戦える力量の持ち主だった事をぜひ良い教訓にして欲しい。
スキーの場合は大回転のスピードに対応出来る選手の育成が急務になろうかと思います。アルペン競技の基礎であり、スラロームにも、滑降など高速系にも共通する技術要素を持っているのは、大回転なのです。
なるほど、アルペンスキーは門外漢の私は気付きませんでしたけど、それだけスラロームのコース設定が
厳しかったのですね。
コースアウトによる途中棄権を恥と思っている輩が未だにいるのが信じられません。
どうしてもメダルや上位進出をするにはギャンブルが必要ですから、勇気あるチャレンジと受け取らないといけないのですけどね。
昔はアルペンもダウンヒルなどにも出場していたのですが最近はスラロームのみですから、男子スピードスケートも同じようなものなのですね。
やはりミドルが強くないとダメというのはどの種目も同じですね。