熟度と費用と設置者

さて、この信号番号システムの設置者は自然に考えて行政のどこかだと思います。

香川県内でやるから香川県でしょうか？
信号灯の所有者が警察機関だから香川県警でしょうか？
国道部分は国、県道部分は県、市町道部分は市町でしょうか？

信号が警察の持ち物だから警察ってのはどうでしょう？

たとえば河川敷公園であろうが道路上の工作物であろうが、占用許可をとって河川敷や道路の所有者や管理者以外が費用を出して設置・管理しています。
信号が警察のものだから県警ってことはないと思います。
ただ、交通の円滑化が主目的で県警がリーダーシップをとろうというのなら、県警になるかもしれません。

この信号番号システムは今のところよく理解している人はとても少ない。
たぶんどんなに理解力のある人でも、「番号があったらこんなことも便利だ。ああ、今あったら便利だったなあ。」などある程度の期間咀嚼しないとピンとこないのだと思います。
うどんジムは、このシステムを考え初めてから、数百回以上は具体的な場面であったら便利な状況を感じました。
あって当たり前で今までないことの方が不思議なものだからかもしれません。

たぶん県の重点施策に上がるのがふさわしいだろうと思ってます。
四国新聞にも、県は１７０億円財源不足で、重点的に配分するもの以外は徹底的に削るとか書いてます。

性質上、この信号番号システムは重点施策に向くと思ってます。

これが重要でないというなら

今、重点施策に上がっているもののすべてが、これより重要だと言えるでしょうか？

このシステムは
県民の幸せ全体を底上げするし、経済活動の基盤を強化します。
また、香川県独自のシステムなので、全国的にも香川県の知名度をアップさせるし、多くの交通関係者が見学におとずれるでしょう。

道路を新しく設置したり工事する理由の多くは、事故を減らしたいか渋滞を減らしたいからです。
信号番号システムで迷うのを少なくするのは、道路を新設するのと似た効用があります。

費用は良いものにしようとすれば数億、最低では数千万でもできると思います。
住民の誰も要望もしない、やった後も効果も感じてもらえないような道路修繕がたくさんありますが、あれ１回で、信号番号システムの県内主要道路に全設置はできてしまうでしょう。

設置者はたぶん県がふさわしい。
費用対効果も問題ない。
ただし、負担者は、県だけでせずに市町にも負担を求めたり、国の特別枠の補助金を模索したり、警察とも協議したり、民間からも基金を求めるなど考え方は何かあると思います。

さて、熟度はどうか？
この熟度ってのが曲者。

いじめの問題も今までずっとあったけど、最近急激にマスコミの注目度が高まっている。
ほんとに自殺は増えたのか？
今までも年間自殺者が３万人いるのだから、中高年男性が多いとはいえ、児童・生徒の自殺も千人ぐらいはいたのでは？
そこを考えると、ニュースでよく聞くけどほんとうはそんなに増えていないのでは？

ただ、ニュースでよく聞くと、人々の関心や理解が深まって、いじめやいじめ自殺に対する「熟度」は上がります。
熟度が上がったことに対しては行政は動きやすい。

これは、新政権誕生や教育基本法の改正という、大きな政治局面との関連で、マスコミが教育問題に注目したい、また、政府などがマスコミに学校現場に注目させたいということとの関連かもしれません。
学校現場に問題ありと人々が考えるほど、教育に関する制度や法の改正への土壌は整うでしょう。

政府、メディア、人々
それぞれが関心をもって、物事の熟度は高まると思います。
それに連なって、行政機関やお金が動いていくことが一般的でしょう。

さて、熟度が高いものごととそうでないものごとの差は何で高めるためには何が必要でしょうか？

迷走の減少による環境負荷の低減や交通事故の減少なんかが熟度を高めやすいでしょうか？
観光や宅配への利便性や知名度アップの方が夢はあるけど、熟度が上がるカギのひとつは個人個人にとって切実に思えるかがあると思う。
どうだろう？