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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

小ロットと劣化速度

2006-03-14 00:26:51 | Weblog
うどん店って個人でたくさんやってる。

コンビニも比較的少額の消費で最寄で利便性を求めるところがうどん店と似てるけどこっちはローカルのものがほとんどなくなって、大手ばかりになった。
ポールスターさん、ダイマルさん、ココさんなど香川ローカルも昔はそれなりのチェーンでそれなりの母体があったのに、それでさえ見かけなくなった。

もっとも、大手でもフランチャイズが多いから、個人でやって個人で特色を出してるところもたくさんあるのかもしれない。

それと比較したら、うどん店もはなまるさんのフランチャイズだらけになってもおかしくないと思う。

なぜ、うどん店はコンビニみたいに大手寡占にならないのだろうか?

この疑問に、理論的に答えようとすると、下の言葉に集約されそうな気がする。

「小ロット」と「劣化速度」

その場で提供する飲食物は、時間が経つとすぐに劣化する。
だから大量生産がきかない。

ローソンで出すもので、容器入りの飲み物や冷凍食品などはもちろん文具や化粧品などはどこでも大量に同等のものをつくれるのでロットが大きくできる。
だから、規模のメリットがはたらく。

はなまるさんのようなフランチャイズも本来的に大量生産して、規模のメリットをはたらかせることができそうに思う。
だけど、(フランチャイ)ザーとジーの間でマージンが発生するし、劣化するということは、劣化を防ぐ方法に熟練がいるので、その熟練は必ずしも大量生産ができない。
また、立地や年代や季節などを生かして、多様な変化をすばやく行える業種なので、個人が工夫して大手がやらないことをやれる余地がある。

その点、箱入りのポッキーどうしでは、値段だけでしか差がつかないと思う。
まして品揃えの豊富さでも大手が有利で、個人が太刀打ちできる余地はなさそう。

農林水産物も劣化が激しいし、産地や季節、生育方法などに差が出やすく、同じスーパーで売ってる肉や魚でも様々な違いがあり、個人の眼力や管理技術などで勝負する余地がありそう。


今頃、大手スーパーが郊外に進出して昔ながらの商店街はまったくやられていると四国新聞に連日書いてある。

物販でも大量規格品は規模でやっつけられるので、ビジネス街での本や文具などのように最寄の需要があるものや、ファッションでもスタッフにセンスが求められる個人の力量や情熱が入るものが残っているというのは、理屈に合ってそう。

その点、商店街でもさらにさびれているところになると
飲食店と理容・美容ばかりが残り、物販がほとんどやっつけられているような気がする。
物販で残っているのは個別に最寄の需要が発生しやすい場合か、個人が何らかの優位性を持っている場合に限られているような気がする。


飲食店は 小ロットと劣化速度
理容は 超小ロット あと 一回気に入られると浮気されにくい。
農林水産物は、小ロットと劣化速度

高度な要求のお客に答える スポーツショップのスタッフやマヌカンの方も
結果、お客の要求が個別で変化しやすいので  小ロットで劣化しやすい

ということになりそう。

人口減少とブリックス勃興の時代だけに
小ロットと劣化速度というのは、いろいろとキーになりそう。

そこからは、要求に応えることへの貪欲さやその業種や商品に対する知識が重要になってきそう。

すると、
「これからの日本では好きなことを仕事にしましょう。」

というのが、けっこう
論理的な帰結になりそうな気がする。

どうでしょうか?