ゆ~たん音楽堂

ドキドキ&ハートフルな音楽と仲間を探して
東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

いい企画は美しい事務所から生まれる??

2008年01月10日 09時35分12秒 | Daily Life
打撃の神髄―榎本喜八伝
松井 浩
講談社

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1月9日(水)。僕たちの事務所は神保町と下落合にあり、そのふたつを複数の会社やチームでシェアしている。といっても普段はいたって静かで、ガヤガヤといった感じはない。なにしろみんな外で仕事をすることが多く、なかなかじっとデスクワークというわけにはいかない。わがユージンはそんなこともあり、水曜日の朝を定例ミーティングの日と決めている。とはいえ大した議題もないこともあるのだが、とりあえず一週間に一回くらいは「顔合わせをしよーぜ」といった意味合い。昨日も朝からせっちゃん、ピロコ、愛ちゃんの3名の女性群に囲まれて、今年初めてのミーティングを開始した。ユージンのミーティングは掃除からはじまる。僕は献血と掃除が何よりの趣味であり、献血は毎日できないので、掃除は毎朝やっているが、大勢でやるとそれはそれでダイナミックでいい。特に普段は手が届かないところや、「いいや、今度」でと思っていたところなどがササッときれいになる様子を見ていると、「おぉ、やってよかったぞ」とついつい唸る。<美しい音は美しいセッティングから>と教えてくれたのはエンジニアの吉岡恵一郎だが、なんとなくきれいになるといい仕事ができそうな気がしてくるから不思議なものだ。昨日は、1月に集中的に行われる仕事のスケジュール関係の打ち合わせと4月から始める新企画トーク・セッションについて。後者はまだ発表できないが(勿体ぶっているのではなく、企画倒れになると恥ずかしいから)、一応、いろんなところに少しずつ話している。「おっ、いいんじゃない」という人もいれば、「は?」という人もいる。いいバランスである。午後はひたすらとデスクワーク。この静かな日々も木曜日まで。金曜日からはエキサイティングな日々が待っている。沢木耕太郎さんの本を読んで触発された榎本喜八さんのことをもっと知りたいと思い、松井浩さんが書いた「打撃の神様 榎本喜八伝」(講談社)を読み続ける。こうなると気持ちは野球一筋だった少年の頃にもどる。いろんな分野で達人と呼ばれる人がいる。その極地を知る喜びは何ものにも代えがたい。

メルマガ送信!!

2008年01月09日 20時48分58秒 | Daily Life
やっとのことで去年の8月からストップしていた僕たちのメルマガを送信した。通算34号目。いやー、本当に多くの方にご迷惑をかけてしまった。頓挫してしまい申し訳ありませんでした!自分たちで始めたことだから、ちゃんとやらなきゃいけないのだけれど、ついつい忙しさにかまけていると、トントンと月日は過ぎていってしまう。でも、やはりどんなことでも始めてしまうとある種の「責任」が生じてくるんだな、と今回つくづく思った。去年は僕にとって、なぜかナガーイ1年だったのだけど、このメルマガだけは人知れぬ間に、時間が流れていたという感じ。とにかく読んでくださる方がいる限り、そして発信したいことがある限り、あまりカタクならずに楽しくやってといきたいと思う。まとめるのにチカラを貸してくれたインターンの愛ちゃん、サンキュー!

「よくわかる音楽用語のはなし」(御礼)

2008年01月09日 05時11分52秒 | Daily Life
これで納得!よくわかる音楽用語のはなし―イタリアの日常会話から学ぶ

全音楽譜出版社

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エディトリアル・ライターを務めさせていただいた
「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」が第12刷となりました。
ご愛読、感謝いたします。

■これで納得!よくわかる音楽用語のはなし—イタリアの日常会話から学ぶ
■著者: 関 孝弘・ラーゴ・マリアンジェラ
■出版社: 全音楽譜出版社
■ISBN: 4118802279
■価格: ¥1,995

おぉ、ガタガタ動き出した。

2008年01月08日 00時02分19秒 | Daily Life
1月7日(月)今日からだいたいの会社では仕事始めのようだ。かつては4日からがフツーだったような記憶があるから、ここのところの正月はゆったりムードが漂っている。正月ではないけれど僕の父は金融機関に勤めていたこともあり、昔、大晦日はたいてい午前様だった。というのも当時(それはたぶんコンピュータが導入される前のことだろうが)は、すべてが手計算で最後の一円が合うまでは、帰れない時代があった。そういえば僕は父と紅白歌合戦を見た記憶が一度もない。もちろん東京に出てきてからも、必ずしも大晦日に鹿児島に帰るというわけでもなかったわけだから、ますますその記憶は遠のく。父は金融機関を退職後、そそくさと新しい職場(サービス業)に転職果たし、74歳の現在も意気揚々と働いている。きっとあの人は畳の上では死ねない。息子ながらそう思う。昨日までにあちこちにメールを書き送っていたこともあり、朝からメールと電話の嵐。なんだか突如、社会にエンジンが掛かったような状態となった。そんな合間を縫って、停滞していたメルマガの原稿を書いたり、定期的に掲載してもらっているエッセイを書いたりしているともう夕方。少々慌てながら蒲田のアプリコ。宮川彬良さんとアンサンブル・ベガの皆さんが今年の初お披露目ということで出かけた。会場は大変な熱気に包まれ、あらためて宮川さんの人気の高さを感じた。昨年発売されたCDやDVDなども好調な売れ行きのようだ。今年は5月にもまた東京公演が企画されている、そんなチラシも挟み込まれていた。きっとこれからは東京のファンにも、定期的に良質のサウンドと極上の音楽を届けてくれることと思う。

ファーストセッション終了!

2008年01月07日 10時10分01秒 | Daily Life
1月6日(日)。2日間にわたるセッションは無事に終了した。今回は飯沼信義さんの編曲集「こころの歌」の中から7曲を録音した。いわゆる唱歌・童謡の編曲もので、極めて短いピース集である。それだけにアルバムとしての個性を際立たせるためには現場でのいろんな工夫が必要となる。特に今回の編曲はとても緻密な構築がされており、とても精密な音作りが必要となった。制作サイドとしては音色の変化や、フォーメーションに変化を与えることでのサウンド作りなどいろいろな可能性に挑戦することができた。これこそがスタジオでは味わえないホール録音の楽しさである。こちらの(というか僕の)無理な要求に応えていただいた栗友会アルカディアコールの皆さん、指揮の横山琢哉さん、ピアノの「姫」 浅井道子さん、そしてスタッフの皆さんに心から感謝したい。行き帰りの電車の中では引き続き沢木耕太郎さんの「敗れざる者たち」を読む。マラソンの円谷幸吉、野球の難波昭二郎、もちろん二人のことはリアルタイムでは知らないが、今よりもっと、生きることが「人生」という言葉に近かったような時代のように感じた。僕は残念ながら沢木さんの熱心な読者ではなかったが、今年は少しこの心の襞に触れる文章に接していきたいと思う。

初レコーディング!

2008年01月06日 00時12分58秒 | Daily Life
東大和市ハミングホール。去年に続いてここが初レコーディングの会場となった。しかもアーティストも栗友会の女声のメンバーで同じ。まだ二年なのに恒例化しているような気がしてくる。指揮者の横山琢哉さんは昨年秋にイタリアはボローニャで行われた国際合唱指揮者コンクールで二位に輝いた。夏以来お会いしていなかったので、新年のご挨拶と一緒に受賞のお祝いを述べる。ピアノは浅井道子さん(フツーはみっちゃんと呼ばせていただいている)。この人には何というか「場」の空気を作るチカラみたいなものがあって、いつも録音のたびに大きなチカラを感じる。もちろん昨日も。フツーは何回かテイクを重ねると新鮮さがなくなるものであるが、そういう意味における「音の劣化」がない。むしろその心地よい緊張感が増し、本当にジーンと痺れてくる。今日もまた十数時間後にはその感覚を味わうことができる、本当に幸せなことだ。行き帰りの電車の中で沢木耕太郎さんの「敗れざる者たち」(文春文庫)を読む。かつて野球をやっていた時、一度この眼で見たいと思いながら、叶わなかった大打者 榎本喜八の苦悩を書いた「さらば宝石」にグイグイと引き込まれる。今は悲運のマラソンランナー円谷幸吉を描いた「長距離ランナーの遺言」を読み進めている。正月ドキュメンタリー映画に染まったこともあり、しばらくはノンフィクションの森を歩いてみようと思う。

12月にリリースした新譜です。

2008年01月05日 05時56分55秒 | Daily Life
未来へのマイルストーン
教室から生まれたクラス合唱曲 
卒業の歌(同声版)

発売日:2007年12月26日
価格:2,730円(本体価格:2,600円)
品番:TDCS-0033
メディア:CD
企画・発売:TDKコア株式会社

[収録曲]
1. 未来へのマイルストーン [作曲:白川恵介]
2. 最後のことば [作曲:白川恵介]
3. 君がいた季節 [作曲:白川恵介]
4. あしたへのノート [作曲:白川恵介]
5. はばたこう明日へ [作曲:松井孝夫]
6. 懐かしい日々 [作曲:松井孝夫]
7. 空に描いたアルバム [作曲:河原木孝浩]
8. きみが輝くとき [作曲:笠原美保]
9. ゆずり葉 [作曲:白川恵介]
10. 友達でいようね [作曲:山崎朋子]
11. また会う日までさようなら [作曲:村中亮彦]
12. 旅立ちの日に [作曲:高橋浩美]

*タイアップ楽譜は音楽之友社より好評発売中!

是非、聴いてくださいね!

もう4日も過ぎてしまった。

2008年01月04日 22時23分28秒 | Daily Life
年末には独特のにおいと佇まいがある。それが好きで昨年末はできるだけ外に出てそれを感じていた。特に好きなのは救世軍の調べの流れる銀座の街角。でも、それもつかの間、あっという間に月日は過ぎる。今日から事務所に出る。さすがにまだバスも電車も混んではいないが、ボチボチ東京にも人が増えつつある。土日に初レコーディングもあり、その準備やら連絡やら。また月曜日になるとドカドカと動き出すこともあり、その心構えのためにも地均し運転をはじめる。今年は正月も毎日外出していたこともあり、案外スムーズにスタート。事務所となりのミナミ整骨院でコリをほぐしてもらおうと思ったが、今日はパス。そういえばどことなく昨日見た映画「いのちの食べかた」が瞼に焼きついている。夕方、自由が丘へ。駅前ロータリーの自由の女神像が美しく輝いていた。まだここはしっかりと正月ムード。今年は読書にも力を入れようと思い(ちがった肩のチカラを抜いて本を読むんだった)、高田馬場の芳林堂書店で数冊物色。このブログでも紹介する機会をどんどん作りたいと思う。さぁ、明日はレコーディング、久しぶりにピアノに浅井道子さんが来てくれる。彼女は僕の先生のような存在。胸がドキドキ高まってくる。

本格的に始動開始!

2008年01月03日 22時41分59秒 | Daily Life
正月三が日というが、最近はもうデパートも普通にやっているし、なんといってもコンビニなる存在もあり、なかなか正月気分というものを味わうことができないのはちょっと残念だ。もちろん帰省すればいいのだろうが、ホントのところ正月の帰省では必ずといっていいほど体調を崩してしまうこともあり、ここのところ控えている。ひとつには南国的に建物の作りのため、極めて風通しがよく、寝室は底冷えがするのである。鹿児島出身の方ならば、冬の鹿児島の住居の寒さを体験しているのではなかろうか。さらにはやはり気の緩みが災いして毎回といっていいほど風邪をひいて帰ってくる。いやはや、悩むところである。午前中はとあるアーティストの自宅で仕事の打ち合わせ。当初イメージしていたものと違うプロットが届いていたので、その方向性について意見交換。なるほど、話してみると根底にある考え方がよくわかる。僕も納得して後にする。午後はビクター時代の大先輩白井伸幸さんを訪問、独立した時に挨拶に行って以来だったので、とても久しぶりにお目にかかる。ご壮健そのもの。ご無沙汰に対してちょいとお叱りを受け、励ましもいただく。この春先から企画するとあるプロジェクトについて、少し話す。前々からやりたかったことなので、ぜひとも実現に向けて努力したい。夕方から渋谷のシアター・イメージフォーラムで「いのちの食べかた」を観る。ドキュメンタリー分野の話題をかっさらった映画である。音楽もインタビューもないこの映画が表出するリアリティそして、ある意味のファンタジー。「一見の価値あり」との評判に違わぬ出来栄えと思った。

映画のち献血。

2008年01月02日 20時47分47秒 | Daily Life
1月2日。午前中少しだけ仕事をして、午後からは映画。六本木のシネマート六本木にて「ユゴ 大統領有故」を観る。1979年に韓国で起きたいわゆる「朴正煕大統領暗殺事件」当日の1日を追った作品だ。ドキュメンタリーとフィクションが融合し、そしてコメディでもあるこの「ユゴ」。韓国映画界の底力をひしひしと感じさせる作品である。韓国で上映される際には、訴訟が起き、冒頭の実写の部分がカットではなく黒塗りで上映されたという。体制を向こうにまわして芸術作品を作り上げる気概と執念、そこから多くのものを得たような気がする。当時僕は高校生。ほとんど韓国の事情を知ることはなかったが、このニュースを見て、うっすらと「韓国って怖い国なのかな?」と思ったものだ。観客はほぼ中高年のみで数十人。正月とはいえ少なすぎるように思う。映画の後は、ほとんど唯一の趣味といえる献血を渋谷のセンターで。実は12月27日にはできたのだが、行きそびれてしまった。血なまぐさい映画を観た後なので、ちょっと気が引けたが、えいままよ!、と決意。400mlを抜いたら、アタマがスーッとした。これで明日からの仕事も調子良くいくだろう(笑)。