9/28(金)
インターンシップ7日目。
ユージンプランニングにお世話になり始めてから、とうとう一週間が経過した。
本日は大学にて文化祭パフォーマンスの練習があったため、
午後から参加させていただく形となった。
今回はスタジオにて合唱曲のテノールパートのレコーディングを見学させて頂いた。
今回のレコーディングにおいて、特に重要視されていたのは「全体的な流れのつながり」。
歌のレコーディングは、やはりどうしても部分部分での録音になってしまうので、
OKテイクとのつながり方を意識しないと歌い方や声が変化してしまう可能性が高い。
以下、今回の収録で気づいた点を羅列する。
合唱曲は単語をあまり区切らず、つなげて歌うことが多い。
途切れさせてしまうと、大事な歌詞がぶつ切りに聞こえてしまうからである。
言葉をつなげる部分と言い直すところを、
ブレスや休符などを使って区別することが大切だ。
言葉も細かくバランスを見て、立てる音を意識しなくてはならない。
例えば「地球に愛を〜」という歌詞、
こちらの「に」「あ」の間をつなげるか切るかは全員で揃えた方が綺麗である。
テノールパートは男性目線から見ても低いと感じるような音に、
クレッシェンド記号がついていたりする。
低音域でクレッシェンドする場合は地声が出て来やすい(声が強くなりやすい)ので、
注意が必要である。
そしてこのクレッシェンドとの繋がりも大切なので、
その後のフレーズは、声の流れを考えながら歌わなくてはならない。
ソプラノパートのときと同様に、タイミングはその場の全員、
そして他パートと合うようにする。走るのもタメるのも良くなく、
インテンポが最も理想形である。
テノールパートは、クレッシェンドやディミニュエンドにかけるカウント数が、他
パートよりも比較的長い印象を受けた。
音を十分に伸ばした状態で、少しずつ強くしていったり、弱くしていったりする場面が多い。
そもそもクレッシェンド記号の登場回数自体も、
この2曲に於いては他パートより多いように感じられた。
音を伸ばしたまま次のフレーズに移ることが多いため、
直前にブレスを取らないと厳しい部分も多々見られた。
それでもブレス位置はなるべく他パートと揃えている。
伸ばす部分は、息をしっかりと使った方が声の揺れは少ない。
長く伸ばすために少ない息で歌おうとすると、最
後の方でかえって苦しくなってしまい、声が震えやすい。
今回テノールパートを聴いていて気づいたのは、
思ったより音程の高低差が激しいということである。
以前合唱部に所属していた頃や、中高の授業内で合唱する際は
ソプラノ・メゾピアノ・アルトのパートでわけられるケースしか経験がなく、
テノールパートのみで歌を聴いたのは今回が初めてだったのである。
私の中のテノールは、安直な考えで申し訳ないが「とにかく低音域を歌い続けて、
ハーモニーを支える大黒柱」のようなイメージだった。
ところが今回のレコーディングでテノールだけを聴いてみると、
なんと高音部と低音部への移動が頻繁に行われているではないか!
合唱における大黒柱なのは確かだが、音域は思っていたよりずっと広いようだ。
パートの印象がグッと変わったので、今回レコーディングという
なかなか体験できない形でテノールを聴くことができて、本当に良かったと思う。
本日でレコーデイング見学は最終日であった。
この7日間でソプラノ、テノール、キーボード、生のピアノ音と、
様々なパートでの収録現場の空気を体験させて頂いた。
どの日の収録でもまるまる1曲通しで録音が行われており、
変に作られていない「本当にいい音楽」というのはこうして形に残っていくのだと感じた。
私は現在歌のパフォーマンスと音響(PA)に興味があって勉強しているが、
今後どのような形で音楽と関わることになっても、
世に送り出すものは「本当にいい音楽」でありたいと思う。
明日はいよいよ最終日だ。
今回のインターンシップ期間で様々な角度から音楽について触れて来たが、
それもあと1日で終わってしまうと思うと残念であるし、とても寂しく感じている。
明日も、そしてこれから先もずっと、全力で音楽と向き合っていきたい。
インターンシップ7日目。
ユージンプランニングにお世話になり始めてから、とうとう一週間が経過した。
本日は大学にて文化祭パフォーマンスの練習があったため、
午後から参加させていただく形となった。
今回はスタジオにて合唱曲のテノールパートのレコーディングを見学させて頂いた。
今回のレコーディングにおいて、特に重要視されていたのは「全体的な流れのつながり」。
歌のレコーディングは、やはりどうしても部分部分での録音になってしまうので、
OKテイクとのつながり方を意識しないと歌い方や声が変化してしまう可能性が高い。
以下、今回の収録で気づいた点を羅列する。
合唱曲は単語をあまり区切らず、つなげて歌うことが多い。
途切れさせてしまうと、大事な歌詞がぶつ切りに聞こえてしまうからである。
言葉をつなげる部分と言い直すところを、
ブレスや休符などを使って区別することが大切だ。
言葉も細かくバランスを見て、立てる音を意識しなくてはならない。
例えば「地球に愛を〜」という歌詞、
こちらの「に」「あ」の間をつなげるか切るかは全員で揃えた方が綺麗である。
テノールパートは男性目線から見ても低いと感じるような音に、
クレッシェンド記号がついていたりする。
低音域でクレッシェンドする場合は地声が出て来やすい(声が強くなりやすい)ので、
注意が必要である。
そしてこのクレッシェンドとの繋がりも大切なので、
その後のフレーズは、声の流れを考えながら歌わなくてはならない。
ソプラノパートのときと同様に、タイミングはその場の全員、
そして他パートと合うようにする。走るのもタメるのも良くなく、
インテンポが最も理想形である。
テノールパートは、クレッシェンドやディミニュエンドにかけるカウント数が、他
パートよりも比較的長い印象を受けた。
音を十分に伸ばした状態で、少しずつ強くしていったり、弱くしていったりする場面が多い。
そもそもクレッシェンド記号の登場回数自体も、
この2曲に於いては他パートより多いように感じられた。
音を伸ばしたまま次のフレーズに移ることが多いため、
直前にブレスを取らないと厳しい部分も多々見られた。
それでもブレス位置はなるべく他パートと揃えている。
伸ばす部分は、息をしっかりと使った方が声の揺れは少ない。
長く伸ばすために少ない息で歌おうとすると、最
後の方でかえって苦しくなってしまい、声が震えやすい。
今回テノールパートを聴いていて気づいたのは、
思ったより音程の高低差が激しいということである。
以前合唱部に所属していた頃や、中高の授業内で合唱する際は
ソプラノ・メゾピアノ・アルトのパートでわけられるケースしか経験がなく、
テノールパートのみで歌を聴いたのは今回が初めてだったのである。
私の中のテノールは、安直な考えで申し訳ないが「とにかく低音域を歌い続けて、
ハーモニーを支える大黒柱」のようなイメージだった。
ところが今回のレコーディングでテノールだけを聴いてみると、
なんと高音部と低音部への移動が頻繁に行われているではないか!
合唱における大黒柱なのは確かだが、音域は思っていたよりずっと広いようだ。
パートの印象がグッと変わったので、今回レコーディングという
なかなか体験できない形でテノールを聴くことができて、本当に良かったと思う。
本日でレコーデイング見学は最終日であった。
この7日間でソプラノ、テノール、キーボード、生のピアノ音と、
様々なパートでの収録現場の空気を体験させて頂いた。
どの日の収録でもまるまる1曲通しで録音が行われており、
変に作られていない「本当にいい音楽」というのはこうして形に残っていくのだと感じた。
私は現在歌のパフォーマンスと音響(PA)に興味があって勉強しているが、
今後どのような形で音楽と関わることになっても、
世に送り出すものは「本当にいい音楽」でありたいと思う。
明日はいよいよ最終日だ。
今回のインターンシップ期間で様々な角度から音楽について触れて来たが、
それもあと1日で終わってしまうと思うと残念であるし、とても寂しく感じている。
明日も、そしてこれから先もずっと、全力で音楽と向き合っていきたい。