ゆ~たん音楽堂

ドキドキ&ハートフルな音楽と仲間を探して
東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

若い人たちに会うたびにいろんなことを教えてもらう。

2012年01月19日 09時16分24秒 | Daily Life


昨年からずっと続けてきた「音楽専門館」と日本大学芸術学部との
共同プロジェクト・音楽劇『ごんぎつね』の音源が完成間近だ。

朝、8時45分に池袋で奥ちゃんからTD済音源を受け取り、そのまま王子へ。
奥ちゃんの帽子姿を初めて見た。

昨日は「振付」の撮影日。
ダンサーの卵たちが、Tさんが今回、子どもたちのために新たにつけた振付で
楽しく模範演技をしてくれた。

撮影は2時間ほどで終了。
台本・演出の川光俊哉氏も満足げな様子、よかった。

昼食を一緒にいただきながら、
まったく知らない「ダンス業界」について教えてもらう。
こんなチャンスでもないと知る機会ないもんなぁ。

この世界もみんな時間の自由になるバイトをハシゴしながら、
その合間にレッスンに通い、練習をしながら続けているらしい。
その意味では演劇に似ているのかな?

ふーん、自分たちのやりたいことを続けるって、
やはりどの世界も大変だなぁ、と思う。

とはいえ、リーダーのTさんはほとんど毎月の様に公演が控えているらしく
昨日も午後9時から朝までリハーサルがあるという。
若いからできることだね(笑)。

午後はそのまま「音楽専門館」の定例ミーティング。
年末にリニューアルをして、今、4周年記念のプロジェクトをズンズン進めている。
今、ここに大きな企画を立ち上げる準備中、乞うご期待!!

夕方、新進作曲家T君が来社。
彼が持っているユニットでCDを作りたいとの相談あり。

T君は東京芸大の作曲科をでたばかりの俊英で、
僕などはもはや若い人たちはCDに頼らない制作の形に
進んで行っていると思っていたのだが、そんなことはないらしく、
やはり自分たちの表現のひとつとして、
どうしても作っておきたいと思っているらしい。

いろいろ話してみると、思い込みで考えていたことが多いことがわかる。
足だ、足を使おう!!


ゆ~たん音楽堂
店主 敬白

ライヴにはたくさんの発見がある。あ、あたりまえか(汗)。

2012年01月08日 18時24分54秒 | Daily Life


事務所にようやく新しい加湿器がやってきた。
なかなか堂々たる体格である。
なのに2,000円しないのだから、すごい。

これでやっと喉のイガイガも取れそうだ。


昨日はイベントとコンサートをつないで歩いた。

昼過ぎに行ったのはYAMAHA池袋店。
ここでNARからCDをリリースしている川上昌裕さんのコーディネートによる
インストアイベントが開催された。

昨日のイベントはCDではなくカプースチンの連弾楽譜『シンフォニエッタ』の
発売記念として行われたもの。
川上さんは司会役で、演奏は松本あすかさんと西本夏生さんが行った。

会場は休日で天気も良かったこともあり、満員御礼の大盛況。
ちょっとビックリした。

NARのスタッフに話によると松本さんのファンが多いのでは、とのこと。
川上さんとはサイン会終了後に、少しだけ言葉を交わした。
お会いするのは4年ぶり、かな?

最初2枚のCDを担当して以降、ご無沙汰してしまった。
川上さんの活躍は、辻井伸行さんの先生として多くの方がご存じだと思うが、
カプースチンの日本への紹介者としての川上さんの仕事を忘れることはできない。

いずれにしても久しぶりに再会できて本当によかった。


その足で地下鉄を乗り継いで
浜離宮ホールで開催された清水雅彦さんのテノールリサイタルへ。



こちらのテーマは「歌曲と合唱で愛される歌たち」。

今や合唱の世界は歌謡曲・ポップス界と緊密な関係にあることは、皆さんもご存じだと思う。
そのひとつの例としてNHKの学校音楽コンクール(『手紙』『YELL』『証』など)があり、
また、昨年震災関連で紹介され、紅白でも歌われた『あすという日が』などがある。

つまり、合唱曲としていくつかの声を絡ませで聞くあり方と、
一本のメロディを柱として、それを中心にサウンドを構築するあり方…といえるだろう。

昨日の清水さんのリサイタルでは「歌曲」と「合唱」との相関図ということになる。

もちろん全ての楽曲がこれに成功するわけではなく、
合唱⇒歌曲、歌曲⇒合唱に置き換えられる時にはそれぞれの創意工夫が必要となるはずだ。

昨日配布されたパンフレットの中で信長貴富さんは
「ソロを合唱に編曲することよりも、合唱をソロに編曲することの方が
数倍難しいと感じています」…と書いている。

なるほど。

リサイタルの中核には信長作品、千原英喜作品があり、
それぞれに新しい歌曲の方法を感じることができた。

その一方で、この数年、僕自身があまり接する時間が少なくなった
中田喜直作品、高田三郎作品にある意味で忘れかけた「エートス」を感じた。

ゆ~たん音楽堂
店主 敬白

林光先生のピアノ曲を聴きながら。

2012年01月08日 10時26分21秒 | Daily Life
林光さんが亡くなられたことをネットで知り、
いろんな方の林先生に対する想いを読み続けた。

僕は直接、お仕事をさせていただいたことはなかったが、
間接的に音源を復刻する時などに、林先生の楽曲を収録することが時々あった。

僕にとって、林先生の音楽といえば、
やはり『原爆小景』の中の1曲、『水ヲ下サイ』(1958年)を忘れることができない。

この曲は原民喜の詩による無伴奏の合唱曲で、僕の高校の合唱部の後輩たちが
1980年に全日本合唱コンクール全国大会に出場した。

僕はその時予備校生活を送っていたので実演を聴くことができなかったが、
「ついに高校生がこの曲を歌うようになったのか」と言われたということを後に聞いた。
それほど凄まじい曲だ。


ジャケットを掲載したCDはNARから昨年リリースされたばかりの林先生のピアノ曲集。
クレジットを見ると10月7日の発売となっている。

演奏は寺嶋陸也さんによるライヴ録音で、
プロデュースはピアニストの斎木ユリさん、浅井道子さんが行っている。

林光 ピアノソナタ全3曲~生誕80年によせて
寺嶋陸也 plays 林光
Rikuya Terashima Piano Recital 2011

【収録曲】
林光
ピアノソナタ
第2ピアノソナタ≪木々について≫
第3ピアノソナタ≪新しい天使≫
◆ボーナストラック
てぃーちでぃーる・じんじん
10月 花の歌
ゆうぐれ

【演奏者】Piano:寺嶋陸也
【録音】2011年2月8日東京文化会館小ホール 【ライブ録音】


ここにはピアノソナタの第1番から3番までが収録されているのだが、
ブックレットに収められている、今となっては貴重となった林×寺嶋対談の中で
最後に林先生がこう話されている。

≪そう、僕の作品、みんな「3番」止まりなんですよ。シンフォニーもそうです。
ピアノソナタもそうです。ピアノソナタ4番ね。しばらく書いてないし、また書いてみようかなあ。≫

残念ながら、林先生のその想いは遂げられなかった。

合掌。

ゆ~たん音楽堂
店主 敬白

昨日は「初づくし」の日。

2012年01月07日 10時27分08秒 | Daily Life
昨日は、仕事始めの恒例行事となっている編集者のKさんとの神田明神への初詣。

もうずいぶん人も減っていて、スムーズに参拝ができる。

2年ほど前は大黒様がいて、お祓いをしてくれたのだが
今年はもう終わってしまったのかしら?

普段から決して信心深い生活を送っているわけではないが、
やはりこうやって新年を迎えると清々しい気持ちになる。

参拝後、いつものように甘酒をいただいて、昨日はエチオピアで「初カレー」を食べ、
古瀬戸で「初マンデリン」を楽しんだ。

週が明けると、こんなゆるりとした時間もなくなりそうだから、
今のうちに楽しんでおかなくっちゃ(笑)。

午後は事務所でデスクワーク。

それにしても僕の事務所は年末年始で暖房を入れてなかったからか、
完璧に冷え切っている。
なので、ついつい3階の暖かいNARで油を売ってしまう。
ここは人口も多いし(笑)、部屋の構造や内装も違うのでとても暖かい。

昨日も新しい録音のスケジュール組みやアーティストへの打診などしていたら、
あっという間に夕方となってしまった。
そんな中、ちょっと前に仕事を手伝ってもらっていたAちゃんからメールが入る。
今度、配置転換となり教育分野の担当となったらしい。
あちこちでいろんなことが動いている。

夜、高田馬場「四谷天窓」へ、今年「初ライブ」。
高瀬"makoring"麻里子さんからのお誘いで行ったライヴだったのだけど、
多彩な共演者、鈴木よしひささん(Guitar)、前田優子さん(Voz)、mookiさん(Vo)、
柳家小春さん(唄,三味線)のパフォーマンスにも心奪われた。

特に懐かしかったのがmooki=小幡美奈子さん。
僕がビクターのディレクターになった頃、
毎年リリースされていたアーティストだ。
健在なる歌唱力に震えた。

ライブに来ると自由でクリエイティブな空気に接することができる。
音楽にはまだまだ、いろんな可能性があることを肌で感じる。

問題はこの「空気」をいかに多くの人に伝えるか、なんだな、きっと。

新年のご挨拶-今年もよろしくお願い致します!!

2012年01月06日 08時57分38秒 | Daily Life
新年あけましておめでとうございます。
昨年はいろいろとお世話になりました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。


年末はソウルで過ごした。
基本的にはプライベートな旅行だったのだけど、
いつものようにミン・キョンチャン先生にお世話になりつつ、
合間を縫ってソウルの音楽関係者とミーティングも持った。

ミーティングの成果はこれからどうなるかわからないが、
ソウルの音楽関係者が東アジア地域一帯をひとつのユニットとして
認識していることがとても興味深かった。

企業の助成活動も盛んで、世界各地で今後、いろんなイベントが
韓国企業かスポンサーとなって開催されるらしい。

ちょっと前の日本を見ているようだ。
いろいろとカツを入れられた。いい旅だった。

大晦日、夕刻に帰国。
「紅白」の『あすという日が』には充分間に合った。


仕事は昨日・5日から徐々に始動。
というか、本当は元旦から原稿書きをするつもりだったのだが、
無性に眠くて、ダラダラと寝正月となってしまった。

ちょっと風邪もひいたみたいだ。

そんなわけで仕事もたまった状態での新年の幕開けとなったが、
昨日はレコーディングをスケジュールを立てたり、
デザイナーさんにご挨拶に行ったりとしていたら、もう夜。

3階のNAR(日本アコースティックレコーズ)には編集立会いで
チェロのマルモ・ササキさんが来社。
ご挨拶して、編集の様子を聴く。
これは春の発売予定。

今年の目標…?

やりたいとこが多すぎ、今、整理中。
毎年、整理ができずに沈没ばかり(笑)。

まずはそれをしなくっちゃ。
頑張るぞぉ。

ゆ~たん音楽堂
店主 敬白