ゆ~たん音楽堂

ドキドキ&ハートフルな音楽と仲間を探して
東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

コロナと向き合った2週間・さらなるコロナ禍に向けて

2021年08月31日 10時40分23秒 | Daily Life
こんにちは、坂元勇仁です。
少しご報告をさせて下さい。

実は家族に新型コロナウイルスの感染者が出て、
この2週間ほど自宅を離れた生活をしています。

自宅から「ひとり微熱が出たので隔離を始めた」との
連絡が入ったのは8月14日の土曜日の夜でした。
僕はその時、日光で仕事をしていました。
その週は微熱が出た家族とはほぼ接触がなく、
「濃厚接触者」の定義から外れたため、
気をつけながら仕事をして日曜日の夜に帰宅しました。

隔離された家族は日曜日はホーム・ドクターの診療を受けられなかったので
16日の月曜日に受診し「コロナに感染している」と診断されました。

そのようなわけで、家族中で唯一「濃厚接触者」でない僕はその日から家を出て、
事務所近くのホテルを取り神保町での生活を始め、
あとの家族4名はそのまま自宅にて「自粛生活」に入りました。

約2週間前の家族の状態はおおよそ以下のような感じでした
(本人たちの許可を取ってないので変な書き方で恐縮です)。
✻家族1=コロナ感染患者・高熱・激しい喉の痛み[陽性]。
✻家族2=PCRは「陰性」だがドクターから「隔離指示」、微熱、喉の痛み続く。
✻家族3=PCRは「陰性」。微熱はあるが「ストレス」による熱とドクター。自主隔離。
✻家族4=PCR「陰性」、症状もなし。「濃厚接触者」にあたる。
自宅内遊軍。
✻僕=PCR「陰性」、症状もなし。「濃厚接触者」から外れる。

コロナに感染した家族は高熱、のどの痛みなどの症状が襲い掛かり、
10日ほどつらかったようですが、
幸いなことに重症化することはありませんでした。

ただ、上記のように「陰性」ではあっても微熱や喉の痛みが続いたり、
微熱であっても「心的な要因」に起因する微熱が続いたりと、
ひとくちにコロナといってもいろんなグラデーションがありますし、
明確な症状が出ないとなかなか医療機関の診断を受けることができない状態では
「本当のところが何だったのか」を把握ことすらできないことも生じてきます。
本当に難しいです。

皆さんもご承知の通り、今、あらゆるところで保健所の機能もパンク状態です。
僕の家族の場合も同様で、
16日に「コロナ」と診断されきちんと保健所の方と話せたのは18日・水曜日の夕方でした。
途中、火曜日に一度、電話を下さったようですが、
本人は具合が悪く寝ていたためコールバックした時には区役所は終わっていました。
水曜日に話した時の内容も、簡単な聞き取りのみで、
もはや家族も含めて「濃厚接触者」を追わない状況であることがわかりました。
それほど逼迫をしているのだろうと思いますが、
少し前の追跡状況のことを思い返すと、本当に状況が悪化していることがわかります。
そして、医療機関は「コロナ」と診断した段階で、
その充分に機能していない保健所にバトンを渡すわけですから、
混乱状態になるのは必至です。

こういう状態に身を置いてはじめてコロナに対するリアルな恐怖心を抱きました。
僕はおかげさまで9月1日には帰宅できそうな状況となりました。
あと少しです。

この間は数日おきに生活必需品を買って自宅まで届け、
玄関先で渡し、またホテルに即戻る、そんなことを続けていましたので
家の中を見ることができなかったのですが、どうやら病状が悪化した時のことを考え、
家の中を(好きな言葉ではありませんが)「野戦病院」のようにしていたようで、
これから家中の掃除、クリーニングをするとの連絡がありました。

先ほども書きましたように今回、感染した家族は軽症ですみましたし、
濃厚接触者であった3人にも感染は広がりませんでした。
でもこれは本当に幸運だったとしか言いようがありません。
きっと今後また同じような状況がやってくると考えるようにしています。
私たちが完全な「防護服=抗体」を持ち、コロナに対応する治療薬、
そして医療体制が整うまではけっして安心はできません。
ましてやマスクをしても感染する、ワクチンを接種しても感染するというような
ケースがある状況では有効な策は思いつかないと言っても過言ではないと感じます。

でも、いやだからこそ僕は皆さんには絶対に感染して欲しくない、そう願っています。
最新の注意を払い、免疫力を高めてなんとかコロナを一緒に乗り切っていきたい、
心からそう願っています。

この1年半、日々コロナのことを考え、向かい合いながら考えたこと、
それは人知を超えた存在に対して人間はどう向き合えばいいか、ということです。
絶対に軽視してはいけない、人間の力を過信してはいけない。
そのうえでこれまで積み上げてきた科学的な知見を頼りに、精一杯生きていく、
そのことの大切さを思い知りました。
その意味では自分自身の中に「確かな警鐘」を鳴らしてくれた今回の体験だったと思います。

皆さん、本当にご自愛のうえお過ごしください。
心からお願い申し上げます。
そして今回の僕の経験が少しでもお役に立てば幸いです。

坂元勇仁

【重版が決定しました@合唱指揮者という生き方】

2019年07月30日 13時27分40秒 | Daily Life
6月10日に発売となりました清水敬一さんの著書
『合唱指揮者という生き方〜私が見た「折々の美景」』の
重版(二刷)が決定いたしました。

多くの皆さんに手に取っていただき心より御礼申し上げます。

発売後、あちらこちらの書店を歩きましたが、
多くの音楽書売場で平積みとなった愛しきこの本を
ニヤニヤにながら眺めておりました(笑)。

編集に関わらせていただいた一人として本当にうれしく思います。

どうぞ引き続きよろしくお願いします。

【大阪芸術大学 前期の授業終わりました】

2019年07月25日 15時28分10秒 | Daily Life
実は学生はこれから試験とかいろいろあるのですが(!)、
とりあえず僕の前期の授業は終わりました(笑)。

かなり楽しい4ヵ月でした。

写真は音楽教育コース3年生の4名。
今年も少数精鋭でがんばります。

例年、ちょうど今くらいから実習の準備にとりかかります。

学年末の「発表」は例年と異なり
学内のホールでの発表ではなく、大学を飛び出して
介護福祉施設、幼稚園でのふたつの発表(コンサート)を
予定しているようです。

僕にとっても、この授業では初めての試みなので、とても楽しみです。

夏休みの間もいろいろ試行錯誤して、
後期にはいい準備が始められることを期待しています。

では、また9月に。
がんばれ〜!!

【木管五重奏コンサート@池袋 ジュンク堂書店】

2019年07月24日 16時41分01秒 | Daily Life
ジュンク堂書店池袋本店×東京音楽大学指揮専攻による
共同企画 第9弾は木管五重奏によるコンサートでした。

今回も満員のお客様をお迎えして大盛況にて
無事に終了することができました。
ありがとうございました。

出演は梅澤瑞紀さん(フルート)、白石怜那さん(オーボエ)、
髙松真紀さん(クラリネット)、田邊彩乃さん(ファゴット)、
古茂田安紗さん(ホルン)。

全員4年生による演奏でした。

コンサートは「童謡メドレー」から始まり、
「サウンドミュージック・メドレー」や
タファネル作曲の「木管五重奏曲」など、
とても個性的でバラエティに富んだ選曲によって、
お客様にもお楽しみいただけたと思います。

今回、特にグループ名などはなかったようですが、
この5人で演奏するのが楽しくて仕方ない様子が
聞いている私たちにも充分伝わってきました。

ぜひ、これからも切磋琢磨しながら
いいパフォーマンスを目指していって欲しいなと思いました。

尚、当日のMCは指揮科2年の中篠はるかさんでした。
お疲れさまでした。

どうぞ引き続き、この企画をよろしくお願い致します。


次回、第10弾は8月30日(金)の午後3時から、
クラリネット5重奏 Lampiのコンサートを
ジュンク書店池袋本店9F ギャラリースペースにて開催致します。

どうぞお楽しみに!!

【ジュンク堂書店池袋本店×東京音楽大学指揮専攻 共同企画 vol.9】

2019年07月17日 15時38分49秒 | Daily Life
★今度の日曜日の午後です!!

ご案内が遅れてすみません。

池袋・ジュンク堂書店と東京音楽大学指揮科との共同企画による
コンサートシリーズの第9弾は7月21日(日)の午後2時から、
ジュンク堂書店9階ギャラリースペースにて開催されます。

今回は木管五重奏。フルート、オーボエ、クラリネット、
ファゴット、ホルンによるアンサンブルです。

出演は以下のメンバー、全員東京音楽大学の4年生です。
◎梅澤瑞紀(フルート)
◎白石怜那(オーボエ)
◎髙松真紀(クラリネット)
◎田邊彩乃(ファゴット)
◎古茂田安紗(ホルン)

14:00開演、入場無料(予約不要)ですので
お気軽にいらして下さい。

まだまだスカッと晴れない毎日ですが、
ぜひ、ご来場いただき楽しくお過ごしいただければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。

【あなたを幸せにしたいんだ@山本太郎さん】

2019年07月12日 23時57分06秒 | Daily Life
*写真は去年の冬、上野に鈴木邦男さんの演説を聞きに行った際、一緒に撮ってもらったもの。けっして知り合いではない。残念ながら(笑)。

山本太郎さんの存在を知ったのは2002年に公開された梁石日さん原作の映画『夜を賭けて』 (金守珍監督)。太郎さんはこの映画で主人公 金義夫役を演じたのだが、その圧倒的な存在感はしばらく僕の身体のどこかに突き刺さったままだった。それからの俳優活動を追っかけることもなくいたが、太郎さんは3.11の後、反原発を訴え運動を開始し、2013年には国会議員となった。それからの言動はできる限り追っかけてきたが、市民の一人ひとりに寄り添うその本気度は年を追うごとに強固になってきたように思う。そして今年の参議院選挙、ついに太郎さんの政治理念を実現するために「れいわ新選組」が立ち上げられた。候補者には元東電社員、コンビニオーナー、創価学会会員、難病ALS患者、また大学教授までいる。見事に人選だ。残念ながら山本太郎さんをはじめとする「れいわ新選組」の候補者の主張は主要メディアでは取り上げられることはないらしい。でも、ネットにはたくさんの動画がアップされていて、彼らの主張を見聞きすることができる。今、僕には太郎さんの言葉一つひとつが突き刺さってくる。選挙まではどこかで直接、彼らの言葉を直接浴びに出かけたいと考えている。


【「日本を変えた『うた』」第5回は7月27日(土)の午後です】

2019年07月08日 10時30分37秒 | Daily Life
皆さま、大変お待たせ致しました。

今年の1月19日に予定され、
延期となっておりました「日本を変えた『うた』」を
7月27日(土)の午後に神保町の学び舎 遊人で開催致します。

第5回となる今回のテーマ曲は
『あゝモンテンルパの夜は更けて』です。

お話下さるのは大衆文化研究家で
中央大学経済研究所客員研究員の押田信子さん。

押田さんは2016年に『兵士のアイドル』(旬報社)を上梓され、
「慰問」という観点から戦争の真実に切り込まれました。

また、この7月には扶桑社新書から
『抹殺された日本軍恤兵部の正体』を上梓され、
大きな注目を集めていらっしゃいます。
(恤兵とは戦地への慰問、或は慰問で送られるものいいますが、
恤兵部その恤兵の管理・運営などを行っていました)


以下、押田さんからのメッセージです。
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終戦後、フィリピンの刑務所で死刑執行を待つ、
戦犯服役者たちが作った望郷の歌
『あゝモンテンルパの夜は更けて』は、
1952年、流行歌手渡辺はま子が歌って大ヒットを記録した。
はま子は彼らの元へ慰問に出かけ、減刑と釈放を求める
運動を開始した。やがて、その熱意が実るときが来た…。
戦時には、多くの芸能人が慰問という形で戦地に出向き、
国家へ奉仕を余儀なくされた。豊富なエピソードを
交えながら戦争と歌、戦争と芸能人を語る。
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当日は押田さんがこれまで取材された
内海桂子さん、中村メイコさんへのインタビュー映像を
拝見するとともに、これまでその実態がわからなかった
「恤兵部(じゅっぺいぶ)」という組織について
新しい知見を発表していただく予定です。

極めて貴重なお話を伺う一日となりそうです。

皆さま、ぜひともお運び下さい。

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うたでたどる明治150年
日本を変えた「うた」 日本に影響を与えた「うた」

第5回 テーマ曲 『あゝモンテンルパの夜は更けて』
(作詞:代田銀太郎、作曲:伊藤正康、昭和27年)

◎講師 押田信子(大衆文化研究家、中央大学経済研究所客員研究員)

◎ホスト 戸ノ下達也(近代日本音楽史研究家)
     坂元勇仁(レコーディングディレクター)

とき:2019年7月27日(土) 午後2時(開場 午後1時30分)

ところ:学び舎 遊人
東京都千代田区西神田2-4-1 (財)東方学会新館 2F

参加料:1,500円

*予約・お問い合わせ:
ユージンプランニング(平日10時から17時)
Tel 03-3239-1906
Fax 03-3239-1907
E-mail:manabiya@yujinplanning.com
(メールでご予約の際はイベント名と人数を明記して下さい)

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どうぞよろしくお願い致します。

坂元勇仁

【フランスオペラの探求 vol.1~ラモーのオペラ『プラテ』を学ぶ】

2019年07月04日 10時51分07秒 | Daily Life
この数年、井内美香さんと新国立劇場のレパートリーに沿って「みんなでオペラ」という連続レクチャーを学び舎でやってきたけど、なかなかフランスオペラをまとめて学ぶ機会はなかった。実際に見聞きすることも少ないのだけど、でもどんなものなのかずっと関心はあった。そんな中「みんなでオペラ」にも参加下さっている伊藤由紀美さんが今回「フランスオペラの探求」というイベントを企画された。11月27日にラモーのオペラ『プラテ』が開催されることを機に、いろんな角度からフランスオペラに詳しい専門家が集っている。メインのスピーカーとして、NHK-FMの『古楽の楽しみ』のパーソナリティとして有名な関根敏子さんが『プラテ』について話をされ、わが友井内美香さんも出演する。この11月のオペラ公演は豊島区立芸術文化劇場こけら落としにあたるらしい。その日に向けてのいい勉強会となるはずだ。7月15日、この日は月曜日だけど「海の日」の祝日、ぜひお運びいただければと思う。


とき:2019年7月15日(海の日) 午後3時スタート(午後6時まで)
ところ:学び舎 遊人
東京都千代田区西神田2-4-1 (財)東方学会新館 2F

参加料:3,000円

各回20名限定

*予約・お問い合わせ:
ユージンプランニング(平日10時〜17時)
Tel 03-3239-1906
Fax 03-3239-1907
E-mail:manabiya@yujinplanning.com

【やっぱり君はラーフルだった】

2019年06月26日 10時51分44秒 | Daily Life
【やっぱり君はラーフルだった】
あちこちで話したし、どこかで書いたかもしれないけど、僕は東京にやって来てからずっとこの子を「ラーフル」と呼んでいた。僕がラーフルって言うと、ほぼ全員が「は?」というような顔をする。「は?、って、これラーフルでしょ」というと「違うよ、それは『黒板消し』だよ」と言われ続けてかれこれ40年。しかし、しかし考えてみると「チョーク」はみんな「チョーク」と呼ぶわけで「白墨」とは言わない。そりゃバランスが悪いだろ、と言っても誰も耳を貸さない。ふぅ。ところが昨晩、東京音楽大学の小さな教室で話をし終わって、黒板(ホワイトボードじゃなくて)をふと見てみると、なんと「ダストレスラーフル」と書いてあるではないか!! 東京に来て、初めて見た。おぉ、この高揚感。やっぱり君は「ラーフル」だったね、となでなでして帰路についてのであった。
*wikiによるとラーフルはオランダ語、鹿児島、宮崎、愛媛でそう呼ばれているらしい。なるほど確かにローカルかもしれない。

【那覇・大里の中村透アトリエにて】

2019年06月22日 19時26分07秒 | Daily Life
6月12日から三日間、那覇に行ってきた。2月に亡くなった中村透さんにやっといろいろな報告と何よりもこれまでの感謝の気持ちを伝えることができ、安堵している。写真は透さんがこれからの創作の場として建てた「アトリエ」で撮った。主を失ったこの場所に入って、仕事場や書庫を見ると「あー、本当にいなくなっちゃったんだなぁ」という想いが募る。でも、透さんがいる頃からそうだったように、今もアトリエは若いクリエーターたちが足を運んでは、創作に没頭したり、話し合ったりする場となっている。透さんは若い人たちを育てるのが大好きだったからなぁ。僕も滞在中、ここでいろんなことを話し合った。主なテーマは来年開かれる予定の中村透作品展について。集って下さった方たちからいろんなご提案があり、それをなんとか形にして透さんにもう一度「会うため」のコンサートを開きたいと願っている。そのまず第一歩。実りある話し合いができたと思う。僕も頑張ってお手伝いしたい。アトリエにはいろんなものがある。呑んべぇだった透さんにふさわしい古酒や、若き日のポートレートも。また、ここに来れば透さんに会えるような気がする。やっぱり透さんには沖縄が似合っている。