ゆ~たん音楽堂

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東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

働くって。

2008年01月27日 22時26分09秒 | Daily Life
仕事の裏切り なぜ、私たちは働くのか
ジョアン・キウーラ,中嶋 愛,金井 壽宏
翔泳社

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愛ちゃんが事務所に来てから、僕もいろいろと考えるようになった。それは「働くってどんなこと?」というモンダイである。僕みたいな(周囲がそう言っているから、そんなのだろうけど)ワーカーホリックに、みんな疑問を投げかけても無駄だと思うのだけど、たしかに今、ちょっと前と比較しても働くことの意味が変わってきているような気がする。たとえば、この前も書いたけどこれから就職しようとする学生のほとんどが「転職」を最初から意識しているということ。昨日、思わず愛ちゃんに聞いてみた。「その話、ホント?」「はい、そうみたいです」と愛ちゃん。げっ、ホントなんだ。それって一体どういう意味なんだろう。それがいまひとつわからない。就職=仕事を得る、ということなんだろうけど、ホントのところ、学生や若い世代の人たちにとって働くってどんな意味を持っているのだろうか。最初につく仕事って、自分の本意ではない行為を行うことなのだろうか?だって、途中で転職することが最初から青写真に描かれているのだから。じゃあ、自分の「目標」というのは、どうやって設定して、そこへはどのような方法やプロセスを経て到達するのだろうか?う~ん。■最近はあまりないが、かつてよく「好きなことが毎日できていいですね」と言われたことがある。「えっ?」と僕は聞き返したが、相手は「いや、好きなことが仕事になってイイなと思いますよ」と繰り返す。その時、僕はその質問の真意を図りかねたが、おそらくは仕事=自分の本意ではない営み、いった図式が存在していたのではないかと、今になって思う。確かに僕たちが就職する時、(僕が社会に出たのは、ずっと後なので、この仲間には入らない)あれは昭和60年前後だったが、あまり景気のいい時ではなかった。文学部に通っていた僕たちは、ただでさえ就職口かなかった。ましてやテツガク科と独文科は悲惨だった(らしい)。そんなことだから、みんな何か仕事にあつりければ喜んでいた。まさに働くこと=生活することの図式がまだまだ残っていた。起業なんて言葉も、ベンチャーなんていう言葉もなかった。昨日、話していて思い出したのだけど、僕より2、3歳年上のお姉さんたちは、就活から帰ってクラブに来ると「結婚までの2,3年で辞めてくださいね、お願いしますよ」と言われたと言っていた。今考えたらひどい話しだ。まだ「男女機会均等」とか「総合職」という言葉もなかった。そして、あの頃はわずか20年の間に働くということの意味がこんなにも変化するなんて考えてみたこともなかった。僕がワーカーホリックになっている間に、世の中の仕事観はずいぶんと変わってしまったようだ。少しアタマを冷やして、僕なりの「働く観」をせっかくの機会だから言葉にしてみたいと思う、今日この頃である。■写真の本は愛ちゃんが紹介してくれたもの。ゼミで読んでいるらしい。これから読む。「仕事の裏切り」かっ、うう。