皆さんしばらくでした。
急に寒くなってきました。農園の方は、エゴマの刈り取りも終わり、種を叩き落として「エゴマ油」を搾る準備に入りました。山はすっかり色づき冬支度といったところです。
来春1月11日~12日伊豆伊東での研究会の準備も順調で来月1日申し込み開始となっておりますので万障繰り合わせてのご参加お待ちしております。
では、遅くなりましたがレポートお送りしましょう。
登美ヶ丘中学校(2014.1「大阿蘇」 学び合う教室・育ち合う学校 佐藤 学著 小学館)へ行ってきました。今回は、高校の校長先生自ら参観いただいていていましたので、これが縁でつながることができたらと思いました。また、今回「学びの共同体」学習導入時(2009年)から歴代の研究主任5名が講師、管理職などそれぞれの立場で一堂に会することができたことも何か縁めいたものを感じました。
例によって、3,4限全クラス公開。5限目が研究授業・研究協議会という流れでした。
研究授業 2年数学「平行と合同」
男女ペア 3列からグループへ
課題 「ラングレーの問題」
[メインディッシュを今や遅しとまつ生徒たち]
まず、復習として合同条件などを図形パネルでの解説と復習の後、今日の課題が個々に配布されます。まず10分間個人で挑戦させたのち、グループごとにラミネートされた課題が配布され、グループでの挑戦となりました。グループの気づきを紹介しながら進めます。終了間近ようやく2つのグループで解答に。モデルと紹介して終了しました。ただ、終了後も解答できたグループに人だかりができ解説をせがんでいました。「課題設定」の意義が十分に表れた授業でした。
ジャンプの課題「頭がジンジンするような!」
ひとり学びからグループへ(表情の変化に注目)
グループになってものめりこむ
交流が活性化します
グループの意見が紹介されます
完成間近 拳があがります
できました
研究協議会
他校や他府県の参観者も含めての開催。伊藤校長のあいさつの後、授業者の振り返りや各グループの様子、意見交流ののち、講師松元由美子(元田原小中学校長 なら学びの会 首席研究員)さんが生徒たちの活動のみとりやグループ活動での「表情の柔らかさ」から学びへの意欲が垣間見えたこと。ご自分の「学び合い」を中心据えた学校経営や授業改革の必要性をお話しいただきました。ここでも、「一人学び」の有効性について論議が及びました。
終わりのあいさつでは、丸本教頭がご自分の「大阿蘇」への思いや先述研究主任が集まれたことの他「マスク」着用が多くみられたことで、何らかのシグナルとして受け止める必要性をお話しいただきました。生徒たちの動向に非常に細かく目を配っておられるのには感心しました。
【なかまの手】
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市松グループの必要性(会話が交わりにくい)
「学びの共同体学習」導入したのち、いくつかの試練を経ながらもこうして受け継がれていることに大いに感謝するとともに、「学びの主人公」へますます高次元な支援を続けていただくよう願うばかりです。
PS.「一人学び」について
佐藤 雅彰先生は著書「授業づくりで子どもが伸びる、教師が育つ、学校が変わる」明石書店
第3章 夢中になって学びに向かう子ども
1 なぜ子どもは退屈するのか、なぜ学びを諦めるのか
自力解決のとき、課題が易しすぎる、子どもが見えない教師のとき、個の学びが保障されないとき、教師の長いおしゃべりのとき などと挙げておられます。