なら学びの会

学び・なら総合研究所
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広がれ金中文殊!

2017-12-14 00:55:51 | 日記
こんばんは?おはようございます?
久々頑張ったので、日付が変わってしまいました。
2018.1月冬季大会もおかげをもちまして満杯となりました。実行委員の一人として、ご期待に沿えるよう精いっぱいやり切りますので引き続きご協力のほどお願いいたします。

 



 年の瀬も押し迫る中、東大阪金岡中の研究会に参加してきました。なんと、300名近い参加者で体育館は膨れ上がっていました。大阪は熱い!「学びの共同体」をとり入れて14年。当時の馬塲校長の熱の入れようは尋常ではありません。子どもの成長を願う気持の深さを学ばせていただきました。



 学校もこの時期一丸となって取り組んでおられました。それにしても、この寒さの中研究授業に取り組んだ生徒の皆さんに感謝の気持ちを贈りたい。幾重にも重なる参観者に目もくれず、課題に取り組んでいました。

 さて、研究授業「2年生 社会科 近世の日本と世界」~徳川綱吉と新井白石の政治~
 テーマ 幕府政治や社会の移り変わりを元禄小判の改鋳を通して考える。
 前半 共有の課題 綱吉・白石の改革から農村の変化をについて、ワークシートに資料や教科書から文殊でまとめる。その後全体で共有。
 後半 ジャンプの課題 「綱吉は、財政を立て直すために貨幣の改鋳を行いました。どうして財政を立て直すことができると考えたのか。」文殊その後全体で共有。
実に静かなスタートでした。先生のトーンもビデオでの聞き取れないほど低く、生徒たちも文殊とはいえ、個々で粛々と取り組んでいました。社会科ですので、ついついおしゃべりが先行しやすく、つかみを重要視しがちなのですが・・・。生徒たちも、ある程度でき上ると互いに静かに確認し合う姿も多く見受けられたので、生徒間の関係性も高く維持されているように思いました。授業後、みんなでねぎらいの拍手が起こっていました。このことがすべてを語っているように思いました。
掲示資料 二人の肖像画、金座の絵巻物の拡大図、小判のレプリカ等





佐藤学先生による研究協議のまとめ講演会より(抜粋)



☛中1が良いのは、小学校が安定しているから。長瀬北小学校の学びの取り組みの成果が中学校へ引き継がれている。小中連携の神髄がここにある。
☛社会科は、進路に追われてジャンプの課題やグループでの学び合いをなかなか取りにくい。とよく聞くが、文学もそうであるように、ご自分の歴史観をもって臨んでほしい。「のっぺり」より「だんご」的指導を。精選が重要。なぜ、日本の歴史は「通史」中心なのか?
☛なぜ静かに、しっとりとスタートすることが大事なのか。
 子どものカラミは、不安定・甘えん坊・寂しいのでつながりたい等のあらわれ。無視するわけにはいかない(よりヒートアップする場合がある)ので、言葉で応えないで、「眼」で応える。格言「いい教師は言葉以上に眼で勝負する」
☛子どもはジャンプの中で成長する。ジャンプに取り組みながら基礎的事項を繰り返し積み上げている。必要だから身に付き、使えるようになる。





その他多々あれど、百聞は一見に如かず。なお、文責は私どもにありますことを申し添えます。