なら学びの会

学び・なら総合研究所
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8.17天理市人教 進路・学力保障部会夏季研修会 

2018-08-21 18:16:02 | 日記
天理市男女共同参画プラザにて

参加の先生方は、小・中半々ぐらい。協同的な学習実践されているのは1/3ぐらいでした。
「協同学習」「学び合い学習」のモデルとして、小学校2年生国語「かさこじぞう」をフルで視聴いただきました。

内容は、すでに小学校1年で学級崩壊、転勤してから「学びの共同体」の理念を信じて取り組み、12月に初めて「よみ描き」に挑まれた、まさに「ドキュメンタリー」です。
学習形態は、コの字、ペア学習、読みが大部分を占め、先生による問いかけ、これに呼応して読みを深める子どもたち。

視聴後の意見交流では、子どもたちの読みの変化や、先生の問いかけなどが多くのご意見交流することができました。ただ、小学校2年生でしたので、グループ学習の場面がなくやや物足りなさが残ったのではないかと思っています。

この後は、ジャンプの課題のサンプルを説明しました。中学校のサンプルが少なく反省しております。

次回の研修会は、10月25日(木)櫟本小学校にて 公開研究会

研修会後、学校として取り組む難しさや、1年生の読みを深める資料など個々ご質問もいただきました。いずれにしても、「いいなぁ」と思ったことは実践してみて、初めて「わからなさ」が具体化するのではないでしょうか?それぞれの「学校の先生方の学び合い」が広がることを期待しております。
暑い中、長時間お疲れさまでした。

SV研修会 レポート2 

2018-08-15 16:10:55 | 日記
2018.8.9
名鉄犬山ホテルにて

 会場は、国宝犬山城のふもとで、北を木曽川に面した風光明媚なホテルです。このホテルも来年夏に全面改装とのことでした。木曽川に面しているということで、この時期「鵜飼」が風物詩となっているようです。
それと、国宝犬山城天守閣の鯱(しゃちほこ)が、昨年7月片方が落雷によって破損しました。この鯱を奈良県の山本瓦工業がこの3月に復活させたとのことです。近頃「奈良県」肩身の狭い思いをしておりますが、ちょっと誇(ほこ)らしい気分になりますよね。

では、レポートを続けます。なお、以下は私どものまとめたもので、佐藤学先生の意図を十分に反映しているかどうかは保証できかねますのであらかじめご了承ください。

テーマ「第4次産業革命と公教育の未来」
① 15年後の社会(現在の子ども達が社会に出る頃)
 ・現在の労働市場の4割以上がAIとロボット、インターネット(IOT:物と物がつながり情報の集約化がすすむ。)に交代する。
 ・単純労働の激減、中間管理職と経営部門の仕事も減少。例えば、宅配はドローンに、人が介在しない産業システムが主流となる。
② 労働の6割が、現在存在しない仕事になる。
③ 労働市場の激変によって、教育の格差による貧富の格差が著しく拡大する危機が待ち受けている。(包括か排除か)
※アクティブラーニング(主体的で対話的な深い学び)の実現は、この第4次産業革命の時代において、子どもたちの学習の権利の実現と質の高い学びを保障し、社会に参加し活躍できる人に育てるための必須条件である。
④ 教育の企業化、ビッグビジネス化
(グーグル、アマゾンなどが収集するビッグデーターを駆使)
 ・スウェーデンでは、公教育の20%が企業による買収されている。(ピアゾン他:イギリス、情報・出版・テスト産業)
 ・アメリカでは、3000校が買収されている。(エジソンスクール)企業が持つビッグデーターをもとに、個々の生徒の特質に対応。学校の4割人材 カットしてコンピューターによる一斉個々授業システムを導入。高等教育の危機。
※アメリカの子どもたちが、テスト王国になりつつある現状を「I’m Not a Test Score!」と題してYouTubeにUPして全米に広がりつつある。

 ・中国では、デジタル教科書化が進みつつある。
 ・インドでは、23,000校がピアゾン。ターゲットは、低学力・一斉授業型の学校。
 ・日本では文科省は企業化に抵抗はするものの、崩れかけている。経産省がsociety5.0を推奨する関係で文科省の政策もやがて、予算の関係で公教育の企業化をすすめざるを得なくなる。(すでに、株式会社が経営参加しし始めているのは周知の事実)
 以下略(かなり難しかったです。)

※第2次産業革命の時代(オートメーションで)は「適応」する人材育成が課題でしたが、これからは、単に適応するだけでなく、参加して生き抜く力をつけなければなりません。そのために、上述のごとく「アクティブラーニング」の重要性が問われているのです。

一言:ウ~ム!深いですね。第4次産業革命、ダボス会議、ビッグデータ、ドイツシーメンスの工場(大工場に、人間の姿はチラホラ)、ピアゾンetc勉強不足を痛切にかんじました。


お知らせ 今月の奈良の会 8月25日(土)午前9時30分~ 桜井南小学校にて 講師 小畑公志郎先生 参加費1,000円 9月は、運動会など行事が多いのでありません。

SV合宿研修会 IN 犬山 レポート1

2018-08-13 14:40:43 | 日記
 今年も第2回目を無事に終えることができました。本会では、一昨年から、夏の研修は、「各地域での研修の充実に充てよう」ということで従来の全体研修を取りやめました。その代わり、例年全体会の後開催しておりました、スーパーバイザー研修を泊付きで開催して、スーパーバイズの質の向上と世代交代の円滑化を進めています。
 今夏は、例年7月大津プリンスで開催されていた「東海国語教育を学ぶ会主催 授業づくり・学校づくりセミナー」が今年は、名古屋に変更になりましたが、500越えの参加があったように聞いており、少し気になっていたところ、ちょうど顧問の石井順治先生が参加されていましたので、いくばくか様子をうかがい知ることができました。
 今年の夏は、特別に暑いですので、夏休みも残すところわずかですが、どうぞ体調管理には十分ご留意いただいて、はつらつとした2学期をお迎えください。

では、レポートに移ります。

2018.8.9
於 名鉄犬山ホテルにて
第2回 学びの共同体SV合宿研究会

  


8日・9日両日全国21都道府県から62名の参加を得て始まりました。1日目は、ビデオ視聴2本とカンファレンス。
1 6年算数 「立体」5/6 
【共有の課題】下図の水槽に水を入れたときの、時間と水面の高さのグラフから、ある時間の水の体積を考えさせる課題。
【ジャンプの課題】同じ水槽に直方体の鉄の塊を沈めた場合のグラフから鉄の塊の体積を求めさせる課題。


  

2 中学1年社会科 (30年1月)進度不詳
 世界の諸地域「南アメリカ州」 熱帯雨林の開発の是非を双方から「ウェビングマップ」を作成して考えさせる課題
 【ジャンプの課題】 アマゾンの開発は進めるべきかをワークシートでまとめさせながら考えさせる。





算数のジャンプの課題は、沈めた鉄の塊の体積を求めさせるという、少しひねった課題でした。一人のわからなさを、全員で共有しながら進んでいきました。自分の「わからなさ」を、グループ内だけではなく、全体の場で表現できていることに、この教室の関係性の高さに感心しました。説明に出てくるこどもたち、わからせたい一心での説明。でも、すっきりとはしない様子でしたが、ほかのわからない子たちも、結構助かったのではないかなと思いました。
参考:授業後の感想から「問題は授業中問けなかったけれどたくさんのわからない+わかることを積み上げて、いい聴き合いだったと思います。(原文のまま)」 


社会ですが、まとめの時間とのことでした。今までの学習で出されたキーワードを列挙したワークシートを使って、ウェビングマッピングしていきます。それをもとに、ジャンプの課題に挑戦するという流れでした。グループでの活動も活発に行われていました。
開発か中止かをめぐって、双方の立場から資料を用いて論理的な組み立てができるように配慮されたワークシートでまとめていました。

余談 私自身「ウェビングマップ」これって何?的世界でしたので、さっそくスマホで検索。なるほど。1つ覚えた。2日目に、草川SVから紹介された、数十冊の参考図書から私のイチオシ( ..)φメモメモ:
特別支援教育関連  
沖田×華(おきた ばっか)「ニトロちゃん みんなと違う、発達障害の私」 光文社知恵の森文庫 ¥571+税  少し時間があったので、スマホで検索。ありました。早速キンドルで購入、即読み。(・∀・)イイネ!!

次回は、佐藤学先生講話「第四次産業革命と公教育の未来」から