2018.8.9
名鉄犬山ホテルにて
会場は、国宝犬山城のふもとで、北を木曽川に面した風光明媚なホテルです。このホテルも来年夏に全面改装とのことでした。木曽川に面しているということで、この時期「鵜飼」が風物詩となっているようです。
それと、
国宝犬山城天守閣の鯱(しゃちほこ)が、昨年7月片方が落雷によって破損しました。この鯱を奈良県の山本瓦工業がこの3月に復活させたとのことです。近頃「奈良県」肩身の狭い思いをしておりますが、ちょっと誇(ほこ)らしい気分になりますよね。
では、レポートを続けます。なお、以下は私どものまとめたもので、佐藤学先生の意図を十分に反映しているかどうかは保証できかねますのであらかじめご了承ください。
テーマ「第4次産業革命と公教育の未来」
① 15年後の社会(現在の子ども達が社会に出る頃)
・現在の労働市場の4割以上がAIとロボット、インターネット(IOT:物と物がつながり情報の集約化がすすむ。)に交代する。
・単純労働の激減、中間管理職と経営部門の仕事も減少。例えば、宅配はドローンに、人が介在しない産業システムが主流となる。
② 労働の6割が、現在存在しない仕事になる。
③ 労働市場の激変によって、教育の格差による貧富の格差が著しく拡大する危機が待ち受けている。(包括か排除か)
※アクティブラーニング(主体的で対話的な深い学び)の実現は、この第4次産業革命の時代において、子どもたちの学習の権利の実現と質の高い学びを保障し、社会に参加し活躍できる人に育てるための必須条件である。
④ 教育の企業化、ビッグビジネス化
(グーグル、アマゾンなどが収集するビッグデーターを駆使)
・スウェーデンでは、公教育の20%が企業による買収されている。(ピアゾン他:イギリス、情報・出版・テスト産業)
・アメリカでは、3000校が買収されている。(エジソンスクール)企業が持つビッグデーターをもとに、個々の生徒の特質に対応。学校の4割人材 カットしてコンピューターによる一斉個々授業システムを導入。高等教育の危機。
※アメリカの子どもたちが、テスト王国になりつつある現状を「I’m Not a Test Score!」と題して
YouTubeにUPして全米に広がりつつある。
・中国では、デジタル教科書化が進みつつある。
・インドでは、23,000校がピアゾン。ターゲットは、低学力・一斉授業型の学校。
・日本では文科省は企業化に抵抗はするものの、崩れかけている。経産省がsociety5.0を推奨する関係で文科省の政策もやがて、予算の関係で公教育の企業化をすすめざるを得なくなる。(すでに、株式会社が経営参加しし始めているのは周知の事実)
以下略(かなり難しかったです。)
※第2次産業革命の時代(オートメーションで)は「適応」する人材育成が課題でしたが、これからは、単に適応するだけでなく、参加して生き抜く力をつけなければなりません。そのために、上述のごとく「アクティブラーニング」の重要性が問われているのです。
一言:ウ~ム!深いですね。第4次産業革命、ダボス会議、ビッグデータ、ドイツシーメンスの工場(大工場に、人間の姿はチラホラ)、ピアゾンetc勉強不足を痛切にかんじました。
お知らせ
今月の奈良の会 8月25日(土)午前9時30分~ 桜井南小学校にて 講師 小畑公志郎先生 参加費1,000円 9月は、運動会など行事が多いのでありません。