2018年3月18日日曜日
四年生最後の登山になった。
ここに掲載する写真すべてiphoneで無修正なのに
綺麗だと思う…
どこに行くかは今回も直前まで考え続けてた。
この数日、
伊豆半島の地図を見ていると、川端康成の伊豆の踊子を
たどる名所にもとっても惹かれた。
川端康成の文章がわたしは好きで、伊豆半島の地図を見つつ
本を取り出してパラパラと小説の文字を追ってはためいきついてた。
なんてみずみずしいんだろうか。
最後のほう『…私はどんなに親切にされても、それを大変自然に
受け入れられるような美しい空虚な気持ちだった。…
頭がすんだ水になってしまっていて、それがぽろぽろこぼれ、
そのあとには何も残らないようなあまいこころよさだった』
けどもまあ、限られた時間しかなかったので、今回は
こっちのコースを選んだ。
そして気になってた真鶴半島に車中泊してから
さわやかな朝を迎えたのだった。
夜中におなかすいた~と騒いでなかなか寝ない子供たち
ここ、針葉樹の深い原生林が残ってて
高台から海を見下ろすところからさわやかで。
近くにも美術館があったり。
人々がこのあたりで芸術に目覚める気持ちがわかるきがする。
小説に書きたくなるような、美しさだった。
潮の香りと波の音が。
*
十国峠まではケーブルで登り、
そのあとはずっと平坦か、下りばかりのコース。
昭文社の地図より
走り出したくなると思ったらみんな走ってた。わたしも。
このお友達たちのませた会話がおかしくて笑い続けた。
しっかりしてて、現実的で、かしこくて。
大人になったら安定した仕事したいの、冒険?はあ?ありえないしっ。
とか。笑
*
めっちゃ古いお寺で、2000年前くらいの古い伝説も残る
由緒あるお寺らしい。
このこけに感動。
こじんまりしてる古いいいお寺だなあって思った。
このお姿に目を奪われる。
わたしとしてはなにかと
感性を刺激されるものだった。天気も美しかったし。
子供たちを連れて歩くのってもしかして
自分が一番楽しいのかも
休憩のとき寝ころんだら
大空に(まさに大空とはこのことよ)巨大な雲の→が見えたの。矢印。
大空すぎて、矢印も大きすぎて写真に入らなかった。
あー、いい日だなあってのんびり思ってた。
途中、団地を抜け、そのあたりは迷い、
ゴールした。
楽しみだった伊豆山神社で、源頼朝と北条政子の語り合ったという
石にも座った。この神社そのものには
なにもそんなに感じるところはなかったけど、
北条政子、昔、永井路子さんの北条政子を読んでから
好き。そんな女性だったら共感すると思ってたから、
そんな北条政子ゆかりの場所は、わたしは特別と思ってたの。
*
帰りは、温泉やおいしいものをせめて食べたかったのに
時間を作れなかった。
子供たちがえーーーーっていうから
わたしの言ったひとこと
「あのね、登山は人生と同じなの。うまくいくことばっかりじゃないの」
子供たちは帰り車中でも一睡もすることなく、大騒ぎして遊んでいた。
それがまた、わたしも吹き出すような面白い内容だったの。
そしてこの夏の登山部の目標や、それまでの道のりを考え始めてる。