今日もダットサンの車、「ブルーバード・ファンシーDX」です。
一昨日、ご紹介した「ダットサン・1000」の後期型である「211型」。
その後継車として、1959年に登場したのが「初代ブルーバード」でフロント部のデザインに「211型」を思わせる意匠が見え隠れします。
全長3915mm、全幅1496mm、全高1470mm。
エンジンは「211型」から引き継いだ、直4-OHV-1L(34ps/4400rpm)と、その拡大版である1.2L(43ps/4400rpm)。
※1960年以降、それぞれ、43ps、55psにパワーアップ。
これに、FR駆動と3MTが組み合わされます。
また、「ファンシーDX」というのは、顧客として、女性を想定したグレード。
ウィンカーに合わせて、オルゴール音が鳴る等、数々の専用装備が設定されていたようです。
想定顧客という考え方は、それまでにもあったと思いますが、女性をターゲットに、ここまで思い切った戦略に出られたのも、当時の日産の強さと先進性の証。
この後、日産の屋台骨を支える名車が、ここに誕生した訳ですね。