tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

ウルトラパワーアップリズムの末路

2005年10月10日 00時42分11秒 | エアーガン/実銃
ようやくエアーガン乱射魔が逮捕された。あきれたことに、覚せい剤も常用していたらしい。
エアーガン本体やパーツなどを東大阪のエアーガンショップで購入していたらしい。府立図書館の近くだったから、私もよく顔を出していたショップだ。エアーガンを販売する店の主人とかと話をすると、「最近チンピラが増えて、商売がしにくくなった」という会話を聞いたことがある。実際、そうしたことに嫌気がさして、店を閉めたところもある。まあ、いろんな人間がいるのだが、ショップに入っている人々を見ていると相対的に、ガラがよくなさそうだ。あくまで主観だが。

まず第一に、銃の扱いがなってない。会話を聞いていても、どうやったらパワーが上がるのといった話を聞く。店員も答えきれるものではない。銃口も知らず知らずのうちに人に向いている。素人ほど向けたがる。

さて、何故パワーアップを行うのか。この答えに関する解答は2種類くらいある。
「飛距離を稼ぎたい」
「モノを壊してみたい」
と言うところにおさまる。確かに箱出しの状態で既にそこそこパワーを有するものがあるが、こうしたものは多くはないし、あくまで競技用として扱われている。対人用ではないのだ。ほとんどの銃は、1ジュールというパワーの値を超えることはない。このあたりは業界の規制値でもある。

しかし、そうしたパワーアップのエアーガンをどのように使うのか。
アメリカでは、実銃を用いた競技があるが、これはターゲットが紙である(当然だ)。日本でも、こうした競技があって、紙の標的を使うが、競技前に審査があって、パワーを計測し、常識外のパワーを有する銃は不参加となる。
こうした業界規制値を若干上回るカスタムタイプのエアーガンは、主にサバイバルゲームで使われる。しっかりとしたゲームのレギュレーションを守れば、パワーの規制が出来るのだが、それを行っていないところも多い。

結局のところ、パワーを上げれば上げるほど、その銃口が人に向かうのである。それも狡猾な形で。

1980年代の後半から1990年代の初めにかけて、パワーを上げたいほうだいの時期があった。私もその時期、サバイバルゲームをしていたが、箱出しの状態の非常に低いパワーの銃で周囲からバカにされていた。みんながみんなおかしくなっていった。
ゲームをやるたびに、誰かが怪我をするような状況。
ある小雨がぱらつく、肌寒い日。私は背後からボルトアクションのエアーガンで撃たれたのだが、スコープもついていて精密射撃に使えるようなライフルだった。普通に倒すくらいだったら、胴体のどこかに当てればいいだけなのに、わざわざ肌の出た手の甲を撃たれた。さすがにこれには頭にきたが、言い合いすることなく帰り、それからのゲームはすべてキャンセルした。

そう、パワーを上げて、その銃口を人に向ければ、狡猾な内面が出てくるのだ。銃口を向けると言う行為が、すでにそうしたものなのかもしれない。

結局、あのゲームのチームは空中分解した。面白くないといって、もう見向きもしなくなった人の方が多い。

私は早い時期にゲームを離れて、少しブランクがあったが、専門誌を買い、実銃の開発などの背景を知り、同時にエアーガンをまた買い出して、庭先で空き缶を撃つくらいの趣味で、いまだに続いている。サバイバルゲームをしたいとは思わない。よほどの理由がない限り、銃口を人に向けるのは真っ平だ。

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