tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

コバルトアクア

2006年06月13日 23時47分03秒 | Weblog
今年も梅雨に入ったはずだが一向に雨が降らない。
ゴールデンウィーク中に手持ちの新規入荷分のエアーガンのフィールドテストを行おうとしたが、あのすさまじい仕事ですべてキャンセル。中に入ると靴底だけでもドロンコになるので山には入りたくない。梅雨が明けると、すさまじい暑さとヤブカに悩まされる。夏場しか使えないようなものもたくさんあるから、できるだけテストしてみたいが・・・・。

私が大学院に入った年は、雨が非常に多かった。6月でも日によっては半そでで寒い日があったくらいだ。今でこそ金をかけた大学院棟というのがあって、後輩たちは快適に研究(?)しているはずだが、私たちの頃の大学院棟は古い建物だった。しかも我々の研究室は半地下にあって、少しじめじめしたような場所であった。
レトロで重たいドアを開いて建物へ入り、暗証番号を押してキーボックスから研究室の鍵を抜く。そして入るのだが、床はじゅうたんでもなく、コンクリ張りでもなく、ただ木の板のうちつけだ。小学校を思い出す。歩けば少しギシギシなる。天井は蛍光灯が数基あるが手元は少し暗く、補助のライトが必要だった。これも蛍光灯だったから、部屋の色は青色系統の寒色。

あの寒々とした建物のまとう色が、どんな色だったのかというと、白い外壁と一部廊下にあったコンクリ打ち付けのような床。そして蛍光灯。

コバルト本来の色は灰色に近い。澄み切った青色のような印象があるが本当は重たいような色。

もう一つ思い出がある。共用の台所。すなわち流し台がステンレスではなく、これまたコンクリとタイルの打ちつけ。しかし、少しひねるとそれだけで勢いよく出た水を思い出す。アクアの印象。

ふたつあわせてコバルトアクア。

大学院の研究室でありながら、人がほとんど出入りしないような場所だった。あそこへ行くと正直しんどかった。権威や権力で自分の意思がまったく意図しないもので塗り替えられるかもしれないという恐怖。本当に自由な論議などあったのか?いまでも疑問だ。

6月になると、少し思い出す。

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