tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

英国の黄昏

2006年06月15日 23時13分54秒 | Weblog
女性のほうが多いのだけど、仕事が終わってから学校に通う人が多い、あるいは教室的なところへ通うというのがピッタリか。かく言う私も一時期仕事が終わってから、DTPやWebの専門学校に通っていたことがあった。仕事を持ちながらだから、週一回か二回が関の山だ。

こないだまで来ていた派遣の人は、フィンランド語を習っていると聞いた。大学へ進学せず、高校を出て、何度か職を転々とした後に、スーパーかどこかの張り紙で「フィンランド語教えます」というものを見つけてきたらしい。張り紙を貼るほうもすごい感覚を持っていると思う。

妹は一年以上お菓子の教室に通っている。学校というのではなく、ケーキを作る技術を持っている人の所へ通うというものだ。開校日も月一日で、日曜日となっているらしい。先生は英国暮らしを経験してきた人で、花屋さんに勤めているそうだ。

作品、すなわち妹が持って帰ってくるケーキはおいしいのだが、どことなく質素なところも見られる。生活全般を質素に行うというのが、現代の英国方式らしい。かつては、この英国方式が雑誌でよく特集された。生活は質素に、心は豊かにというところが、魅力的にうつるらしい。英国人のすべてがこの生活をしているわけではない。それは今の日本人が藁葺きの家に住んでいるわけではないのと同じことだ。

こないだ英国のケーキを特集した雑誌を頼まれてジュンク堂で買ってきた。これの入手は非常に苦労した。旭屋書店では一冊くらいしか取り扱っていないからだ。これの傷みも激しかったから、もう少しまともなものをと思ったのだ。

そして買ってきた雑誌の内容的には、非常に「まったり」としたものであった。今の私には、少し会わないかもしれない。

しかし、英国が今日たそがれていくなかで、あのような生活を選択できた理由のひとつは、世界中に領土を持っていたことと関係するのかもしれない。さんざんやりたいことやったから、もういい・・・という気質なのかもしれない。

アメリカは世界の頂点でいようとする気に満ち溢れている。おそらくあれに近いものが英国にもあったのだろう。その点で日本は中途半端に過ごしているという感じである。

今の日本に近い気質を持つ国は、どこの国なのだろう。

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