tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

額に汗して働くことと、株式投資

2005年06月27日 23時25分04秒 | ニュース
「出版屋の仕事」主宰のタミオさんからバトンを渡された。お題と条件はフォントと内容の一部を英語で書くこと。えらいこっちゃと思ったが、たってのご要望、お答えしないわけにもいかない。ネタを考えるので、もうしばらくお待ちを。

本日のお題。日曜日の新聞で読んだ。明星食品の社長がリストラを進め、社内開発を盛んに行って、ようやく再建が出来てきたかと思えば、村上ファンドが株を多数所有し、乗り込んできて、株主としてさんざん要求したあげくに、利益を得て、とっとと手放したことに憤りを覚えた社長のコメントの中に見た。「金を動かすだけで、利益を得る。額に汗して働くこととがアホらしいと思わせるような社会になっている。」しかし、リストラが行われたことは確かだし、そういった彼らから、「額に汗してはたらくこと」を奪うようなことを過去に行ったのも事実。リストラされた社員が、自分の所属した会社の株を買いあさるような事態になれば、もう少し何かが変わるのかもしれない。実際には、多くの立場があって、どの立場が正論かなんて、判断しようがない。

こんなことを考えるのも、本屋勤務時代にある事件が起こったことに由来する。
夕方の忙しいさなか、新店開店で店を見に来た、もう70過ぎの自分の会社の社長が、女性社員だけ誘って、お茶を飲みに行った。残った男性社員はオロオロするばかり、私はレジにずっと張り付いていたから、ことの状況が見えなかった。日和見的なほかの男性社員は、お茶を濁したような言葉で私に説明する。正直、怒りがこみ上げてきた「社長を遊ばせるために、額に汗して働いているのではない」と。

私にしてみれば、放漫な経営を行う社長よりも、目的持って会社を買収し(金を得るのも十分な目的だ)、抜本的に改革しようとするこうした黒船のような存在の方がずっといいように思う。それにしても、本当の所、いまの日本に必要なのは、経営関連のビジネス書を読むことや自分で会社をおこし、社長になることよりも、マルクスの『資本論』を読んで、あの類の社会変革を行うことを目指す人間をある一定数出さなければならないことかもしれない。

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