tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

映画『サイレン』

2006年04月01日 23時55分06秒 | 映画
去年だったか、このブログでも紹介したプレステーション2ゲームの『サイレン』。ゲームそのものに関心があるのではなく、その世界観やインパクトに興味があった。世界観は広がり続け、映画としても製作される事が決定されていた。公開が2月11日。なぜだか知らないし、偶然だと思うけど、この種のホラー映画が公開されるのは、2月の寒い時期である事が多い。ハリウッドリメイク版の『呪怨』もこの時期公開だった事を覚えているだろうか。蓋を開けてみれば、それほど興行に成功しているとは思えないが。

さて、2月の半ばと言えば、こちらも死にそうなくらい忙しい時期であった。おかげで映画を見に行く余裕など無い。見たい映画だったが。
スピルバーグの『ミュンヘン』はまだ上映されているみたいだ。こちらの社内における人気は高く、見に行ってきた人が多い。さしあたって見に行きたいとは思わないが、『サイレン』が思いのほか早くに上映終了となったのは少し悔やまれた。
さて今週の水曜日くらいか、新聞の奈良版の映画館の案内を見てみると、まだやっている事が分かった。上映時間を調べるために映画館のホームページを見てみると夕方の一回だけ上映しているとか。「よしっ!」という感じで行く事にした。しかもホームページをのぞいたおかげで、割引のクーポンを印刷して持っていくと安く見れる事がわかった。早速印刷するが・・・・これが無駄に終わった。

本日一日は「映画の日」でどの映画も1000円で見る事が出来るとか。窓口まで行ってようやくわかった。席指定でありながら、いい位置に確保する事が出来た。でも、客席は結構がら空き。おかげでゆっくり見る事ができたが。

映画の良いところは、家では再現できないような大音響が楽しめること、特にこの映画の重要な「音」であるサイレン音がものすごい音響で鳴り響く。しかし、映画が始まった当初のBGMの選択は必ずしもシーンにうまくマッチしたものではなかった。

出演者達の顔部分がアップする事が多い。これは微妙な表情を逃さないための方法であるが、それゆえ出演者の演技力が非常に大きな要素を含む。主演、市川由衣はこれが映画主役として初めてであるが、「恐怖におびえる少女」という役どころの演技は素晴らしい。だが、後は個人的で主観的な実感なのだが、アップになって映し出される彼女の顔を見るたびに、私の昔の彼女を思い出す。まるっきりピッタリなのではないが、どことなくそっくりなのである。

内容は確かにゾンビ映画の範疇に入るホラー映画なのだが、サスペンスとしての仕上がりも持っている。暗闇、雨、伝説、血。アメリカの映画や『バイオハザード』などは、ほとんど大運動会のノリであり、話の背景も極めて単純だが、日本のホラー映画は、その背景を煮詰め、技巧的にも暗闇を巧みに使い、この異形の人の全貌を明らかにする事なく、見る者を恐怖へと誘い込む、陥れるのではない。ゲームの再現として映画を見るとおそらく批判しか持てないのだろうが、そういった背景知識を持たない私にしてみれば、ラストが「悲しみ」で締めくくられる映画とも言えよう。こういった体系は欧米の映画ではなかなか作れない。そこをうまく作れたのが「ホーンディング」や「アザーズ」であったと思う。

世間の評価に惑わされることなく見れば、非常に良い作品だ。

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1 コメント

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ありがとうございます (☆EMI☆)
2006-04-02 02:38:50
ブログ訪問してくださってありがとうございます!

また来ちゃいました

映画はあまり見なくて分からないので良い作品とか感じられるチョクタカさんがうらやましいです☆

昔の彼女に似てるんですか…映画に集中できませんね(笑)
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