tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

WA M4の金型

2010年09月01日 21時47分55秒 | エアーガン/実銃
みんなが知っていて私だけが知らなかった話題なのかもしれないが、ウエスタンアームズのM4シリーズの金型は、MGCの売却物であるという。私は今日これを知って驚いた。

確かに、一時期、MGCは金型を売却していた時期があった。メーカの活動が停止したと公言されたが、少なくとも、私の中では1994年末に倒産している。実際には、1994年に起こったのは、製造部門の廃業である。しかし、新規の製品を作るのでもなく、ただ販売を行うに徹した会社が、市井の小売り店とどう違うのという質問をされたとき、それに明確な答えを与える事ができる人間は少ないであろう。たしかに、その後、モデルガンの製造販売は行っていたが、あれはハウスカスタムのような代物であった。要は、新規に製造するという魂胆を抱かなければ、過去の財産を消費して会社を維持する事は可能なのだ。エアーガンの業界に限った事なのかどうかわからないけど。

だが、実際には金型というのは、内部のブローバックのエンジンシステムよりも遥かに「財産」なのである。実際、一つの金型の代金が数千万円というのは少なくない。MGCが金型を売却しているというのは、末端のユーザの私でも知っている情報だった。それもそのはず、雑誌の広告の片隅に「金型リスト送ります(ただし、企業向けのみ)」という一文がのっていたからだ。さて、私は手に入れなかったが、実際にはどれほど一般人がMGCをダマして手に入れたのかは少し気になるところだが、既にその金型を利用して、モデルガンが出始めている。あからさまに、MGCの金型をつかってリメイクという広告を行っている会社もあり、ほっといたらまず作らないだろうメーカから、この金型を使って販売したりしたのだが、WAのM4については本当にびっくりした。

金型は買い取りで製造上のショートカットを行ったのだ。

私が持っているM4はオークションで手に入れたものだが、結構払わされた。落札後マガジンからガス漏れしているので、入札を白紙にするかどうかの問い合わせを受けた事がある。この機会を逃したら手に入らないと思い、結局そのまま送ってもらったが、マガジンの修理で結構時間的ロスが生じた。その後、不評だったバレルを変更したモデルがほとんど変わらない定価で販売されたりした。ボルトも変わっていたと思う。これみんな最初に買った客は損したという事だ。みんな、これをベースにいろいろカスタマイズしているみたいだけど、私がやったのはせいぜいRISをノーマルのハンドガードにかえたくらいだ。

普通に楽しむ分にはいらんよ。レイルシステムなんて。重くなるし、金もかかる。マガジンも馬鹿高いから一本だけ。

しかし面白いのは、金型をMGC製品の流用という事実だ。過去の金型で生産したものをベースに、店の裏か工場で手作りに近い状態で、カスタマイズして出す。見方を変えると、多くのエアーガンメーカのリストラ方法は、製造/設計部門から手を付けていくという方法である。そのため、マグナブローバックというシステムが10年近く改良も行われていない理由は簡単に見えてくる。ただ単に「完成したシステムだから・・・」という回答を棄却できる見方であると考える。

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