tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

ジェネリックとガラバゴス化

2010年08月09日 21時06分30秒 | エアーガン/実銃
医療とグロバライゼーションの話をしたい訳じゃない。エアーガンの話である。アームズマガジンでそのどちらも目にした。
まずジェネリックだが、医薬品では特許の有効期限が切れたものをジェネリックという。特許は薬を開発した製薬会社が持つのだが、特許権が切れたことによって、他のメーカの製造が認められる(=事実上、自由になる)ことで、薬の価格を下げることが可能になる。また、特許の内容に変更が加えられることで、成分を調整できるため、同等の薬品を作り出すことができ、それもまた価格の低廉化が可能になる。といいこと尽くめのように聞こえる。

最近ジェネリックエアーガンなんて聞くようになった。

エアーガンにおいては、電動の機関部に関するパテントが切れることで、台湾/香港/中国などのメーカが機関部を製造することが可能になるというものだ。これは2008年の初頭に聞いたような気がする。ただし、必ずしも日本製と同じようにはいかないのが現実だ。というのも、大量生産品に対する精度、すなわち一丁一丁の確実な作動は、極めて難しく、おそらく5年10年はかかるのだと思う。そういえばwikipedaのジェネリック医薬品もにたような内容が書かれている。

生物学的同等性試験によって先発品・後発品の同等性は証明されているが、実際に使用した患者や医師からは、効果に違いがあるとの意見がある。その理由となる可能性として多く挙げられるのは、先発医薬品と製造工程が違ったり、添加物などの副成分が異なることである。このことにより、いずれも個人差はあるが、内服薬の飲み易さ、外用剤の剥がれ易さなどに違いが生じる場合がある。(wiki 後発医薬品 より)


あとガラバゴス化。ダーウィンが進化論の下敷きとしたガラバゴス島は独自の進化を遂げた島として知られているが、グローバルスタンダードからはなれて、やたら高機能化した日本のケイタイを揶揄した言葉ともいえる。いわく、日本は世界の潮流から取り残されると。事の是非はともかく、エアーガンにもこの言葉が入ってきて、日本のエアーガンはガラバゴス化しているという。

少し視点を移してみよう。日本がガラバゴスならば、台湾/香港/中国などのメーカの製品がグローバルスタンダードか?

少なくとも私は冗談じゃないと思う。パーツの補給はままならない。箱だしで使えない。買った時点でさびが浮いている。外装パーツはそのままじゃ組み込めない。パワーは日本向け。いいのは日本のメーカが出さないモデルを作っているというだけ。故障したらどこへ持っていけばいいのか?アームズマガジンは、製品を見分ける目が必要というが、私の基準では、リスクが高いとさえいえる道具だ。

日本メーカの製品がガラバゴスならば、それはそれで結構な話だ。進化しているからだ。

もう少し、日本のエアーガンメーカにがんばってほしいのだけれど。

最新の画像もっと見る