鶴沢剣友会

千葉市立鶴沢小学校体育館にて稽古を行う"鶴沢剣友会"日々の模様

7月の結びに~大切な絆~

2023-07-31 20:43:16 | 剣道
季節毎に届く便り
すれ違う街角での飛び切りの笑顔、遠方より駆け付けてくれるファミリー
OB・OGまた保護者との交流の時、私の心は喜びに震えます

古ぼけた体育館での水・金の稽古で
大会や審査会、合宿・鏡開き等の行事
そして時に訪れるの定例外のヤマを創意工夫をもって、共に乗り越え
大切な仲間と育んで来た強固な絆
少人数の鶴沢ならではと言ったところでしょうか

何時何時までも心に留めてくれることは、本当に有難く
折からの猛暑で萎れがちな私に活力を与えてくれます

そして7月、二世帯が新たに仲間に加わりました
順不同 成人女性・小学2年生・3年生
未就学児は準会員として迎えることになりました



信頼関係は一朝一夕に築けるものではありません
新入の彼らとも様々な体験を経て
思い出を紡いで行くことになります








全日本少年少女剣道錬成大会~夏の日の思い出~

2023-07-23 15:28:56 | 剣道
7月23日(日)5:06千葉発久里浜行の快速に乗車して
都内へと向かいました
5:57下車したのは九段下


連日の暑さに辟易としていますが
流石に早朝は凌ぎやすくお堀には無数の蓮の花


元より規模の小さな当会の行事は主に千葉市内
合宿、稀に錬成会があっても、その活動は県内に限定され

県外への遠征に次ぐ遠征を軽々とこなす強豪チームとは
明らかに様相が異なります

日々の稽古を淡々とこなしながら
これ迄身の丈に合った活動を続けて来ましたが
今回初めて都内へと足を向けることとなりました


目的は第58回全日本少年少女武道(剣道)錬成大会への出場
この大会には予てより関心を持ち、参加の是非を検討していましたが
一定の経験値を身に着けた選手が揃う機会を伺いつつ
コロナ禍等もあり着手が遅れていたものです

何分初めての取り組み、日本武道館から送られた
文書の中には前日から館周辺での順番待ちや
駐車場待機の車列を作らぬようにとの注意喚起もありましたので

先に現着、駐車場や入り口前の列の変化を注視しながら
車で到着する選手・保護者を待ちます

6:46第二駐車場に到着の連絡あり、無事に合流
幸い今大会では座席指定がなされましたので
7:30の開館を待ち徐々に伸びる行列に並ぶことなく
公園内の東屋で一時を過ごし


混雑が緩和された時間帯に入館
本来は5人制の大会ですが、コロナ後の措置として
今大会は3人制、鶴沢発の選手は6年男子2名・5年女子1名



フロアにてアップを始めた先行の団体を凝視する選手・保護者


さて、今回出場の準備を進める中で
監督より
他団体は皆、鉢巻きをしているようだが・・・との問いかけがありました
鶴沢の子たちのみ鉢巻き無しの事態は避けなければならない

新造するにあたって個別に色や刺繍の希望を聴取したのですが
3名とも判で押した様に「えんじで心技体」との回答を得て
用意したのはこちら



8:40開会式
大会二日目のこの日は全国より364チーム、1335名が出場


「心技体」の鉢巻きを着けた鶴沢選手は右端に位置します
 全員での準備体操を経て


9:30錬成開始
試合内容は
①監督(元立ち)に向かって切り返し~打ち込み稽古40秒 判定
②一分間の一本勝負
基本判定と一本勝負の勝者数・総本数により勝者が決定しますが
同数・同本数の際は基本判定で勝ったチームを勝ちとするとあります


第二試合場・第11試合で岐阜の誠心剣友会と対戦

子供たちには何も気負うことは無い
試合場に立ったところで80点・元気よく立ち合えば100点!!
また、この大会に連れて来たかったOB・OGの思いも組んで
事にあたるようにと送り出しました

基本の部分では差が着きましたが
一本勝負では一勝・一敗・一分けで終えました


遠くの先輩に見えるでしょうか
貴重な一本を決めた5年生女子

現地にて状況を把握し、何が求められているかを
悟った日ともなりました
次回からは5人制に戻るであろうことを想定すると
少人数の鶴沢が毎年出場できるかは未知数ですが

今回得られた知識を次回、必ず生かしましょう

会場入りは二手に分かれましたが、帰路は一台の車で
仲良く千葉を目指しました

剣道もさることながら、家族との時間も勉強も他競技との両立も
重きをおく小さな鶴沢剣友会の挑戦は続きます



花園錬成会~各々の挑戦~

2023-07-17 16:04:20 | 剣道
強豪の様に遠征に次ぐ遠征と言うわけではなく
鶴沢の7月はこれまで、合宿さえ入らなければ得に行事の無い月でしたが
今年は花園剣友会からのお誘いあって
17日海の日に宮野木スポーツセンターで開催された錬成会に参加

折も折、最高気温は35度に達する予報
十分な飲料と保冷剤等、暑さ対策を施した上で
スポーツセンター正面に集合して9:00の開館を待ちます


今回の錬成会は学年の縛りなく、5人制にて
7名まで可のフリーオーダー制です
鶴沢からは経験十分な子から
初めて防具を着けて試合に臨む子まで6名が参加


この日集ったのは主催の花園剣友会の外(以下略称)
小中台・宮野木・大森・幕張・稲毛海岸・稲丘・みどり少年・潮風
打瀬・幸町・弁天・さつきが丘・朝日ヶ丘・西小中台・瑞穂・花見川
と当会の全18団体(一部混成チーム)



経験十分は4名は不動
初試合の5年生と2回目の試合となる4年生を交代で布陣



六つのコートを巡りながら12試合に挑みました


監督・記録係が試合を注視
残る保護者は子供たちの体調管理


各員前半はあまり調子が出なかったようですが


不思議なことに体力も減衰したかと思われる後半に
続けて旗が上がりました


9:30に3コートで試合開始した試合
最後は2コートにて快勝、12試合目を勝利で締めくくりました

体調不良者が出るのではないかと心配しましたが
湿度が低かったことが幸いしたのか無事
日程を終えることができました

初めての試合で果敢に相手に向かう者
初めて一本取得した者
新しい技を繰り出す者・・・
本日の反省を基に次の試合に向けて稽古を続けましょう

貴重な経験の場を用意して下さった
花園剣友会の皆様に御礼申し上げます



時が隔てようとも~7月に思う~

2023-07-13 21:07:16 | 剣道
水・金の夜、欠かさず体育館に詰めていると
時折、事前の連絡なく
OB達の訪問を受けることがあります

「お帰り~よく帰って来たね」
社会人・高校生となった彼ら

竹刀を納めて、今は他の競技に注力する者
剣道を再開したいが、環境が整わない者と様々

近況を語り、また尽きぬ思い出話・・・
そんな時は会話に夢中になるあまり
画像の記録を怠りがちです

6月最後の稽古終了間際には
嘗て年少者の指導で長く活躍してくれた指導者が
関西から来葉、目と目で交わす言葉
ほんの僅かの時間でしたが、久しぶりの親交を楽しみました

距離や時を隔てても鶴沢に思いを寄せてくれる
そんな大切な仲間の存在に支えられています


そして7月に入りました
この月には特別な思い入れがあります
以下は問わず語りにつきお目こぼし下さい

子供と共に初めて鶴沢の体育館にやって来たのは
平成6年7月
当時は鍵当番・お茶当番、会計などの役員制度があり
当初から会の運営に関わることとなりました
子供の卒業と共に親も役割を終えるのが通例のところ

なぜか一人残った私
元会長の意気に触れたこと
平成の初頭に会員数2名”市内最小最弱”だった
鶴沢剣友会に寄り添っていたかったからでしょうか

何とか会員数を増やしたい…が妙案は浮かばず
稀に子供の数は揃った時期には指導陣が不安定になる
もはやこれまでと天を仰いだこと数回


そんな折、テレビの番組が目が留まりました
地道な活動を続けるも国内では評価に至らなかった芸術家が
欧州に渡り、かの地で誰もが知る存在になったとのこと


洞窟様のアトリエで日本からの取材を受けた
件の芸術家
「石の上にも三年と言うことわざがあるでしょう? あれは嘘です」
「正しくは石の上にも三十年です」と決然と言い放ちました

”石の上にも三十年”がストンと胸に落ちました
以来、多くを望まず足元のみを見て歩んで来ました

満願の来年、私の目に映るのは希望か落胆か
愚かな事務局の格闘は続きます