鶴沢剣友会

千葉市立鶴沢小学校体育館にて稽古を行う"鶴沢剣友会"日々の模様

永久の別れ 新たな息吹

2018-07-16 08:56:00 | 剣道
6月下旬から上がり始めた気温は7月になっていよいよ厳しさを増し
私個人の仕事も繁多になることから更新も滞りがちですが
水・金休まずに稽古を続けています



昨年の秋から冬に入会した3名の小学生は全員防具を着装し
時期的に基礎が中心の稽古とはいえ、先輩らに合流
初めて体験する夏・・・ここが彼らの頑張りどころ



同時期に入会し先に防具を着けた一般女子も
忙しい仕事の合間に駆けつて稽古に駆けつけます



そんな中、7月11日一つの知らせが入りました

既出の画像ですが後列中央の元会長 高橋昭見先生の訃報です
当日は水曜日、休みにすることを先生も望んではいらしゃらないだろうとの
思いもあり幾つかの手配を終えた後、通常とおり稽古を実施



高橋昭見先生は昭和52年鶴沢剣友会と呼称が定められる遥か以前より
千葉市の少年剣道に関わりその発展に尽くされました
そしてこの小さな鶴沢剣友会の行く末も深く心に掛けておられました

稽古に参加できる小学生が2名となった平成9年
先生に「こんな人数になってしまい先生これからどうしましょう・・・」と
尋ねたところ
「様々な競技のためにこの体育館を利用したい人は幾らでもいる 一度権利を手放して
しまうとこの体育館で二度と剣道は出来ないから、私は大人だけになっても稽古を続けるよ」

実に爽やかな笑顔でおっしゃいました
そしてこの言葉こそ私がいまだこの体育館に通い続ける原動力です


翌12日斎場で先生との対面を果たしました
剣友会での父ともいえる先生を前に涙を堪えることができません

いよいよ出棺の際、ご親族の了承を得、言葉を掛ける機会を与えて頂きました

「先生、息子と共に参りました 先生のご尽力のお陰で鶴沢剣友会続けることが出来ました
感謝の言葉もありません 本当に有難うございました・・・」加えて一つの報告を終えた後

享年89才、道着袴に身を包んだ先生は剣士としてあの世へと旅立たれました


13日(金)再び鶴沢での稽古、必要な用具と飲み物、そして手には一冊の本
千葉市剣道連盟50周年記念誌を携え体育館へと向かいました


先生の思いを汲み取ろうと合間に記念誌を目で追いながら
防具着装の手助け、飲み物の用意、子供達への声かけ、出席簿への記入
先生に問いかけます「私の振る舞いはこれで宜しいでしょうか?」
先生は何とお答えになるか・・・

体育館の後方では高段者の指導の下
市外からやってくる体験入会中の兄妹が基礎の習得を目指している
新たな息吹の誕生です



21:00少し前、稽古終了
時は経ち集う面々は変わっても



元会長が築いた良き伝統はそのままに
鶴沢剣友会は前進し続けます