台風一過

10月7日
台風18号は我が街には大した被害も残さず足早に通り過ぎた。
今日は朝から青い空に秋の雲が浮かんでいる。
これを台風一過というのだろうが、何となく腑に落ちないでいる。
子供の頃の台風の記憶は一晩中暴風雨で、停電で真っ暗になった中、強風でガタガタと家が
きしむ音におののいていた。
毎回そうだったが翌朝目覚めると嘘のように晴れ渡った青空が待っていた。
この永年わが身に染み込んだ台風の翌朝に感じた一瞬の感覚・感情、これを台風一過と勝手に
定義づけている。
ところが昨日は昼から風雨はピタリと止み、青空となった。
目覚めている日中の台風一過になる事に違和感があり、すっきりしないのである。
永年感じていた目覚めて最初に感じた台風一過のイメージが崩れ去った。

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