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生者は死者の為に煩わされるべからず

2014年10月06日 | 日記
10月6日
「花子とアン」の柳原白蓮、西本願寺第21代法主で伯爵 の大谷光尊(明如)の次女の
九条武子そして白蓮と姻戚関係にあった白洲正子に関しての本を読んだが、3人共に
同じ時代に生き、それぞれに接点があった女性達である。
当然の事であるが小説は書き手により書かれてある人物のイメージが随分と違ったもの
になる事が分かる。
白洲正子は白蓮が出奔する際に一時その身をかくまっている。
正子の主人は白洲次郎、英語が堪能で吉田首相の片腕とか新憲法の生き証人などと、さまざまな顔を持つ実業家でもあったようだ。
どうして白洲次郎に触れたかというと正子の書いた文中に次郎の最後の言葉が書かれた
ある。
「生者は死者の為に煩わされるべからず」。
遺言により葬儀は行わず親族だけで酒盛りをしたとある。 あっぱれだ。
一方、正子は自身が大きく影響を受けた梅原龍三郎(洋画家)の遺書にも触れている。
   1.葬式無用
   2.弔問、供物は固辞する。
梅原の遺書だそうだがこの7二人ほとんど同じ事を考えている。
白洲にしろ梅原にしろどちらも死んだ者に振り回されるるな、無駄な事はするな・・と
言っいるのだろう。
これらは今の時代も生きている。
昨年俳優の三國連太郎が亡くなる際、戒名は要らない、骨は散骨して誰にも知らせるな
と言い残していた新聞記事を思い出した。

私も同感だ、戒名は要らない、葬儀は家族葬と決めている。
台風が過ぎ去り午後から青空となったが、何とも暗い話となった。


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