酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

小学校の頃 ロクモンスって何 2

2007-04-10 18:10:08 | 塩竈小学校の頃の話
「いしけんチィー」("じゃんけんぽん"です)2人づつ、勝ち、負けをじゃんけんで決めて、チームが無事決まりました。
ロクモンスは三角ベースですが、得点争いをするゲームではありません。
ベースは、1塁、2塁、(人数が少ないときは、2塁を省きます)3塁と、半円または、円で囲い、ベースにします。ホームは1チームの人数が並んで入れるような、大きい半円にしています。
「んで、ルール決めっぺ」
「当然、顔面セーフ。パタンコ(バント)はなんじょスッペ?」
「昨日、なしだったからっしゃ、今日はありにしてみねぇか」
「んでそうすっぺ、で、頭より上ね(この意味は後程、ご説明いたします)」

ピッチャーは下手投げ、キャッチャーはいません。各バッターが打てる球が来るまで、ピッチャーの投げた球を自らが、受け取るのです。ようするに、バッターとピッチャーが素手でキャッチボールをするわけです。当然フォアボールはありません。
バッターが打つと、守り側の野手は、打者走者のボールをぶつけてアウトになります。ベース内は当然セーフ。これはドッヂボールと同じです。で、顔面セーフとは、ぶつけようとして投げたボールが、走者の顔面にあたった場合のルールです。
基本的にはチーム内の誰かが(チーム内一人でよい)ベース上を6週した時点で、再び攻撃権を得ることが出来ます。守備側は攻撃権を得るために、攻撃チーム全員をアウトにします。一人ずつ6週するまでに、ぶつけてアウトにするか、ライナーかフライを捕球するかで、攻守が代わります。攻撃側全員が塁上にいた場合、任意の塁上で、守備側は、ボールを持った野手一名が、頭より高くボールをトスし、その塁にいる走者(人数は何人でも。一つの塁に4人位固まる事もあります)はトス6回以内に、誰か一人が離塁しなければなりません。6回たつと、全員アウトとして、攻守が代わります。

攻守決まりました。酔漢は攻撃側です。
「打つ番決めっぺ。いしけんチーあいこでチー」

「んで、投げっと」ピッチャーは下から投げます。ともひろ君です
「もっと高く投げてけらいん」バッターはみつひろ君です
「この辺かや」と胸のあたりに投げた時、パカーンと大きくフライが上がりました。
「今日、げんこありだったかや?」
「なしにしてなかったんでねぇか」
ボールはブランコを越えて登り棒のところまでとんで行きました。(半分は転がってたけど)
左側(レフトとかセンターとかポジションも決まっていません)を守っていたまさる君が追いつき、中継に入った、みつる君に返し、みつる君はピッチャーのともひろ君にパスしました。打ったみつひろ君はベースを1週し、2週目の3塁まで走っていたとき、ともひろ君がボールをぶつけようとなげました。みつひろ君はうまくおなかをひっこめて、両足で同時にステップして、球をよけました。(実際見ると簡単なのですが、言葉で説明するのにむずかしい)で、3塁で、止まりました。
「んで、おらほ2モンスね」
ロクモンスのロクは6で、ベースを走った回数のことを何故か「モンス」と数えていたのでした。

ゲームは始まったばかり。放課後だんだん校庭に人があふれてきました。
海からの風がさかなのにおいを運んでくる時間でした。

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