愚痴、言わせて下さい・・・
優しい空気に包まれると甘えてしまいます。
情けないかな・・・
御参りさせていただいた御宅は優しいご夫妻がおられます。
人生の先輩でありますが、年齢を聞いてビックリするほどの御若いご夫婦。
「娘さんは帰られた?」
「はい、先日帰って来ました。お陰で賑やかになりました!」
コイツの返事が分かっていたのか、「うん、うん」と優しいお顔で頷くご主人。
娘を県外へ送り出すことへの不安を打ち明けた時、助言下さった兄貴みたいな存在。
「住職、直ぐ慣れるよ!暫くすると、また帰るんか!って言うようになるから!」
「そんなもんでしょうか・・・」
どんな気持ちで娘を迎え、日々の日常があるのか・・・
自らの経験上、分かるんでしょうね。
本当に優しいお顔で包んで下さいます。
優しいご夫妻に甘えついでにコイツの力無いことの愚痴を聞いていただきました。
法話の御縁の時でしたのに申し訳ないことです。
私にもう少し力があれば、この人に生きる喜びを伝えることが出来たかもしれない・・・
自惚れているわけではないのです・・・
ないのですが・・・
その時出来る精一杯の御縁を勤めさせていただいても歩む力になれなかったのでしょうか・・・。
申し訳ありませんでした。
どうぞ、お念仏申させていただきましょう!
「南無阿弥陀仏」を称えよろこばせて頂きましょう!
「一緒におる!かならず救う、まかせよ!」と聞かせていただきましょう!
これしかなくて・・・コイツには。
そして・・・生かさせていただきましょう・・・
今日、一日を・・・