爽やかな気持ちに・・・
今日も暑かったですね!
大丈夫ですか?
昨夕、御荘厳していますと何やらザワザワザワザワ・・・って音がするのです。
「あっ、これはもしや・・・」ってピンときます。
ご門徒が大切に御供えして下さっている御仏飯米を御内陣にお飾りさせていただいているのですが・・・
耳をそっと近づけると間違いありません、ここからです。
お米に虫が付いてしまっているのです・・・
「あ~、・・・」言葉がありません。
ここ数年、こんな事なかったのに・・・
今日、朝一で鐘楼堂をお借りしてそこに広げました。
出てくる、出てくる・・・
申し訳ないことです。
午後から母と一緒に虫取りです。
さあ、しようか・・・
ザルを持ち2,3回篩いに掛けた頃、駐車場に車が止まります。
何も気にも止めずにせっせと篩っていると、
視界に入る姿があります、「え~、Iさん!ようお参りです!」
思いがけずにIさんご夫妻がお盆の御参りに来てくださいました。
「忙しそうにされているのにすいません!」
「いえいえ、どうぞ本堂の方へ!」
急ぎ御灯りを点けさせていただき着替えをさせていただいたことです。
「昨日のこと、お墓の掃除に行ってきてもの凄く気持ち良かったのです。
これは本堂にお参りさせていただいて阿弥陀さまの前に座らせていただくともっと気持ちいいことだろう!
そう思い立ち御参りさせていただいたのです。
そんなこと妻と話していると偶々「月のひびき」も配ってきていただいて本当に嬉しかったんです。
すいません、突然に・・・」
「ありがとうございます!私もお会いできて嬉しかったです!」
お勤めをさせていただきながら思うのです・・・
今、お米に付いている虫を篩いに掛けていた手に数珠を持っている。
「ほんとにも~・・・」ってグチグチ言っていた口からお念仏がこぼれ出て下さる。
Iさんがお参りされなかったら合わさん手やったな~・・・
愚かなことです。
「御院さん、一緒にお勤めさせていただいて両親や縁ある方々の二コッと微笑む顔が見えるようでした・・・」
「よ~参ったね!よ~手合わせたね!よ~お念仏申したね!」って自らのことのようによろこんで下さるあなたでしたね。
自らが仏縁となり引きずり出して下さる・・・
偶々のひと時を喜ばせていただいたことです。
が・・・
よろこんだコイツはまた着替えザルを持っているのです・・・
フッッと気付きます、コイツの心の音でした・・・
「ザワザワザワザワ・・・」