月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

錆取苦闘

2011年03月02日 20時03分38秒 | 仏々相念(住職日記)

こびり付いて・・・

 

娘の自転車の掃除をしました。

「自転車も洗うんか!」って突っ込まれそうですが・・・

まだきれいなので錆を落とすと息子が乗ってくれるかな~って思い立ち錆落としのクリームと歯ブラシを手に決行!

 

軽傷の部分は気持ち良く落ちてくれます。

が、しかし、芯まで入った重症の錆は落ちません、擦れど擦れど歯が立ちません。

根気よくすればもっと落ちたのかもしれませんが、直ぐに諦めてしまいます。

私の悪い癖・・・

 

この心にこびり付いた錆・・・

これがかなりの重症で、落ちません。

どうします、その心・・・

どんどん、どんどん蝕んでいきます。

何とかしようとすることもあります。

でも表面の錆だけ落として満足する私は、いろんな縁に触れては直ぐに錆が出てしまいます。

 

磨き終わった愛車を見た娘が、「これ、持って行こう!カゴが大きいからいいのよね~」

おいおい、大切にしてくれよ!って心の錆が蝕んでいきます。

 


卒業式のはなし

2011年03月02日 00時52分21秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
娘の卒業式…
後ろ姿を見ながら、娘が幼稚園に入園した日のことを思い出していました。

はじめての外の世界。
娘は担任の先生の真ん前で、先生のおはなしをじーっと聞いていました。
幼いながら、聞き逃してなるものかという感じでした。

家に帰ってからは、「先生が……って言ってね、そしたら、○○ちゃんが……って言ってね…」と、幼稚園での会話をそっくり話して聞かせてくれました。

あの日の娘の姿を思い出すと、思い出箱の蓋が開いたように、次々に成長の過程での出来事が浮かんできます。

あの日、ちいさな階段を一段上った娘は…
14年の年月をかけて、高い段、低い段、まちまちの階段を一段、また一段と上りました。

さあ、いよいよ羽を広げるとき!
今のうち、まだ湿った羽を陽に向けて風に当てて、羽ばたく練習をして…
4月、大空に飛び立てるように…

卒業、おめでとう!