循環型社会って何!

国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

鎌ヶ谷市騒乱

2011年01月13日 | その他
◆最高のパワースポット
 いつから早稲田大学は荒ぶる魂を無くしてしまったのだ。そんな嫌味もいいたくなるほど斉藤祐樹君はいまや中性の危うさすら漂わせた完ぺきなアイドルなのである。それでいてマウンドに立つと時速140キロの剛速球を決め、さらにスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、シュートを使い分けてバッターを翻弄する。そのミスマッチに群集がシビれまくり、それがエスカレートして「鎌ヶ谷日本ハムファイターズ二軍スタジアム」はいまや最高のパワースポットと化してしまった。
「しばらくは 二軍にいてよ 鎌ヶ谷市」(TBSラジオ・荒川教啓川柳勝ち抜き合戦)
政治家や為政者には二通りある。悪人だが統治能力抜群な人物と、頼りないけれど無類の善人と。明らかに鎌ヶ谷市長清水聖士(しみず きよし)氏は後者だが、その彼もここ数日テレビに追われっぱなしで芯から嬉しそうだった。

◆マイナーな小都市が
 船橋、柏、松戸――。千葉県西北部の三大雄都に囲まれて、ひたすら日陰の身をかこってきた我が鎌ヶ谷市(人口107,427)は斉藤祐樹君のおかげでみごと全国区の知名度を獲得した。
 長いこと困っていたのである。たとえば電話で住所の書き順を伝える。「郵便番号は×××-×××× いいですね、まず鎌ヶ谷市――」例外なく相手は聞き返す。「何、熊谷市?」「そうじゃなくって、最初に鎌倉の鎌を書いてください。そう、そのあとカタカナのケを小さく書いて、それから谷、それで鎌ヶ谷市です」。そのあとに西道野辺という厄介な地名がつづく。どうやら教え終わって数日後、相手から手紙が届く。それを見たら「鎌倉市西道野辺――」。
 ちなみに鎌倉市と書いても郵便が届くのは70年代の大合理化「郵貯オンライン化と郵便番号制度の導入」によるものだ。しかしその反対運動で当時の全逓(労組)はたいへんなダメージを受けた。     

◆騒ぎの反動 
むろん祐ちゃんが二軍にとどまるわけもないし、来月は沖縄に飛ぶ。マスコミからスタジアムの印象を聞かれて祐ちゃんは「空気はいいし、食事も旨い」と差しさわりのない返事をした。5、6年前には当時高校生だったダルビッシュがたばこを吸ったというのでスタジアムの寮へ数日間押し込められていた。その時は誰も行かなかった。ひとり小生だけがスタジアムの周りを取り囲む市道から問題の寮を眺め下ろしていただけである。
 約5.8ヘクタールと東京ビッグサイト並みの面積を持つスタジアムだが、1995年の着工までは広大な資材置き場だった。スタジアム前方には県道が走り、車数も目立って増えてきた。空気がいいと自慢するには無理がある。さらに鎌ヶ谷市北方には「海自衛隊下総航空基地」があって時折旧式プロペラ機が轟音を響かせて頭上を飛び交う。鎌ヶ谷市も時に思い出したように反対声明を出す。
 北海道から来た、大阪から今朝一番乗り、などと善男善女がテレビの前ではしゃぎまくっているが、この騒乱に反動がきた時が怖い。                                                                                未完

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