VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

あの時の歌を

2017-01-24 | 月世界
普段、常時音楽を聴いていなければいられない、
という性質ではないワタシにとって
電車の中だろうが、お風呂の中だろうが、
ずっと何かしら音楽を流し続けている人は
自分とは人間の構造部品の仕様が一部分違うのか?
と思ってしまうくらいの差を感じる。

学生時代にある雑誌の編集室で一緒にアルバイトをしていた美大生は
音楽を聴いていないと仕事がはかどらないの、といって
編集者達が出社するまでのアルバイトだけの時間、
つまりワタシと二人の時はいつも何かしらの曲をかけていた。

社会人になってワタシの最初の職場ではずっと有線放送を流していたので
美大生の彼女だったらさぞかし喜んだだろうなと思ったが
ワタシには役得と思えるほどの喜びは感じられなかった。

その後、しばらくイギリスで過ごした時に仲良しだったトルコ人の女の子は
ワタシが今までに知り合った中で、最強?の音楽マニアだった。
いつ彼女の部屋を訪れても音楽が流れていて、
そのとき初めて小さなウォークマンにスピーカーをつないで音楽を聴く、
という手段?を彼女によって知ったのだった。

それまでは、スピーカーをくっつけてまで音楽を「持ち歩く」なんてことは
しようとすら思わなかったから。
せいぜいイヤホンを使う程度で、それもまた、
すぐに耳が痛くなるので長い時間は我慢できない。

その状況は今でも同じで、イヤホンというのは音質の向上ばかりに開発努力を費やして
装着の快適性はあまり目立った進歩はないようだ。
スピーカーはあの頃に比べてこんなにも小さくデザインも変化しているというのに、
相変わらずイヤホンは耳が痛くなる。
だから旅行する際に、一応は持ち歩いてもほとんど使っていなぃ。


そこで先日、スマホに入れた曲を聴きたくて、
この丸っこいのを買った。



つんちゃにも聴かせたくて。
つんちゃが旅立った去年の今頃、フォルクスワーゲンのCMでかかっていたこの曲、
' Put your coat on '
車のCMらしく、軽快で心地よい曲なのだけれど
ワタシにとっては、深く深く悲しみの底に沈んでいた時の思い出の曲だ。
まるで海の底から海面の光を見上げるような気持ちで聴いてい
た。
忘れられないつんちゃへのレクイエム。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つっきーの木