結論から言います。
「関西電力に勤務してる友達から送られてきました」という出だしで
始まるチェーンメール(西日本で節電を呼びかけるもの)が出回っていますが、
その情報は(いい内容なんだけど)正確ではありません。
今日から東京電力・東北電力管轄の地域で、計画停電が実施されます。
これにあたって、菅総理からも【節電】の呼びかけがありました。
私はバカなので、西日本でも節電すれば、その電力を東に供給できるかも・・・
やっとお役にたてることができた!と思っておりましたが、
どうやら東日本と西日本では、電気の周波数が違うそうなのです。
(関東は50Hz 関西は60Hz)
これ、結構常識なのかもしれませんが、わたくし知りませんでした・・・(汗)
東京電力はドイツの発電機を輸入して発電事業を開始し、50Hz。
関西電力はアメリカの発電機を輸入して事業を開始し、60Hz。
世間では、関西で節電を呼びかけるチェーンメールが出回っているようですが、
関西電力のホームページ
今回の震災復旧に際して、当社名でお客さまに節電に関するチェーンメールを
送ることはございませんので、ご注意ください。
東日本と西日本では、電気の周波数が違います。
関西電力の電気を東日本に送るには、周波数を変換しないといけません。
この周波数変換施設の容量には上限があります。
当社はお客さまへの安定供給を維持した上で、11日夕方から、電力各社と
協力しながら最大限可能な範囲で電気の融通を行っております。
平素より皆さまには省エネ・節電にご協力を頂いておりますが、今のところ、
お客さまに更なる特別な節電をお願いするような状況にはございません。
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ということで、節電したらした分だけの余剰電力を単純にまわせる訳ではない
そうなのです。(※変電所能力は100万kw。上限が決まっているということ)
(※ただし節電が無意味な訳ではありません。
引き続き、こまめに節電するのは継続したいものです)
しかし。
周波数の違いというのが、こういう時に【あだ】になろうとは。
周波数を分けてることで、なにかメリットはあるのでしょうか?
今から統一するには、コストがかかりすぎるという問題があるようですが・・・
不測事態にあたって、東と西とで電力のやりとりがスムーズにできないなんて、
今後も何か起こったらどうするのでしょうか。
ちなみに、チェーンメールは、ネットワークやメールサーバに
過剰に負荷をかけるだけでなく、いたずらに不安を煽って混乱を招きます。
むやみに拡散するのは控えましょう。
・・・と言ってる間に、今、大昔の知り合いからこのチェーンメールが
携帯に来ました・・・