言幸 燕 日記

日々感じたことなどを絵やマンガで表現しています。
マンガでくすっと笑って頂けたら幸いです。

無償の愛

2010年10月28日 | 読んだ本
しつこく田口ランディの「パピヨン」のから、
エリザベス・キューブラー・ロス(精神科医 1926-2004)について。

キューブラー・ロスが、著書の中で「無償の愛」「無条件の愛」を説くために
ヴァージニア・サター(セラピスト)という人の詩を引用しているのですが、
恋愛にも通じるところがあると思い、載せておきます。

・・・というか、本来、恋愛は無償の愛に基づくべきなのかも。
究極の理想ですが。
こんなこと言ってるからダメなのでしょうか。

********************************************************************

わたしはあなたを

束縛せずに愛したい

判定せずに称賛したい

侵入せずに結ばれたい

強制せずに誘いたい

後ろめたさなしに別れたい

責めることなく評価したい

見下すことなく助けたい

あなたも同じようにしてくれたら

ふたりはほんとうに出会い、おたがいを豊かにできるでしょう

********************************************************************



やりたいことだけをやるって難しい

2010年10月26日 | 読んだ本
引き続き、印象に残ったエリザベス・キューブラー・ロス(精神科医 1926-2004)の言葉より。

ちょっとバタバタしてますので、心にとめておきたいことを
備忘録的に載せておきます。落ち着いたらまたマンガ描きますので。

********************************************************************
やりたいこととだけをやる、というのは本当にたいせつなことです。
そんなことをしたら、貧乏になるかもしれない、
車を手放すことになるかもしれない、
狭い家に引っ越さなくてはならないかもしれない。
でもその代わり、全身全霊で生きることができるのです。

世を去るときが近づいたとき、
自分の人生を祝福することができるでしょう。
人生の目的を達成したのですから。
そうでないと、娼婦のような人生を送るはめになります。
つまり、なにかある理由のために生きる、
ほかの人のご機嫌をとるために生きるはめになります。
それでは生きたことになりません。
         (中略)

自分の内部からの声、自分の内的な知恵に耳を傾けることです。
あなた自身のことに関する限り、
あなたはほかの誰よりも賢いのですから、
きっと間違えることなく、人生で何をなすべきか知るでしょう。
そうなったら、もう時間など関係ありません。

エリザベス・キューブラー・ロス
『「死ぬ瞬間」と死後の生』 中央公論

********************************************************************
続いて、田口ランディの言葉を (ほぼ私の気持ちを代弁してくれているので)
「パピヨン」(角川学芸出版)より引用。

私はあるがままに生きているか。
自分に問いかける。
否だ。
いつもいろんなことを気にしている。
売れるような本を書きたい、
こんなことを書いたら批判されるのではないか、
いい人だと思われたい、
バカだと思われたくない。

他人のご機嫌をとるために生きているつもりはないが、
でも、結果的にはそうだ。
見捨てられるのが怖くてたまらない。
できれば作家でいたい。
この職業を捨てたくない。
心の奥底に、肩書きにしがみついている自分がいる。
じゃあ、私はほんとうにやりたいことって、なんだろうか。
それもよくわからない。

********************************************************************
(以下、私の感想)
ロスの言うことは正論。そうあれたら、と思います。
でも、やりたことをやりたくても、いろんな事情でできない人だっている。
家族を養うためとか、生きていくためとか、色々。

でも、苦難の道を自分で切り開いてきたロスには
これさえ言い訳に聞こえるだろう。
勇気がないだけ。
人生がいかに短いか本当の意味で分ってないだけ、と。





私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。

2010年10月22日 | 読んだ本
田口ランディさんの「パピヨン」という本の中に、エリザベス・キューブラー・ロス
(精神科医 1926-2004)のことが書かれているのですが、その中で印象に残った
ロスの言葉がこちら。

****************************************************************
    私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。だからそれで大丈夫。
****************************************************************

(以下、田口ランディさんの「パピヨン」から抜粋)

(ロスは)三つ子という環境の中で、いつも3人同じ格好を
させられるのが嫌だった。「これが私ではない」と感じた。
だから「私らしい私」になろうとした。
ありのままの自分、感じたままの自分に忠実であろうとした。
誰かの期待に応えるなんてまっぴらだった。
三つ子の1人として生きるのではなく、
自分の興味のあること、自分がしたいと思うことをしたかった。

それがどんなに困難であっても、他人から理解されなかろうと、
他人と食い違っていようと、私でありたかったのだ。
彼女は自分の思うままに、考え、行動し、生きた。
だから敵も多かった。批判された。命も狙われた。
でもひるまなかった。
だって、私は私だから。


私たちが、より自分らしく生きようと願い行動すれば、
どこかで暗黙のルールや常識を踏み越えて行くことになる。
社会は人がバラバラでは都合が悪いことがたくさんある。
全体でまとまっていてほしい、それが暗黙の社会のプレッシャーだ。

私のやり方、私のスタイルを貫こうとすれば、学校では問題児、
親とは衝突し、組織では上司をいざこざを起こし、友達とは喧嘩する。

人はみな違う。すべての人とうまくやることはできない。

その葛藤のなかにこそ人生の学びがある。
そのことをロスは繰り返し繰り返し、私たちに教えようとしている。
でも、そんなこと誰が聞きたいだろうか。
真実なんて、知ったら苦しいだけだ。
皆が耳を塞ぐから、彼女はTシャツにプリントしたんだろう。

****************************************************************
    私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。だからそれで大丈夫。
****************************************************************

(以下、私の感想)

「私は大丈夫じゃない」と認めた上で、「あなたも大丈夫じゃない」とバッサリ。
(世間的には)大丈夫なような(ふりをして、自分の欲求を殺して)生きている人には
頭カチ割られる言葉ですね。笑ってしまいました。
Tシャツにプリントするあたり、この人らしいです。





収容所に描かれていたという蝶の絵

2010年10月19日 | 読んだ本
田口ランディという人の「パピヨン」という本の中で、
エリザベス・キューブラー・ロス(精神科医)についての記述がありました。

キューブラー・ロスという人は、生涯をかけて死について研究し、
今日のターミナルケアの礎を築いたとも言える女性です。
多くの患者を看取り、その対話を通して、死んでいく人が何を思い、
何を望んでいるかを克明に記録し、その研究を「死ぬ瞬間」という著書にまとめ、
大反響を呼びました。

そして、彼女の自伝である「人生は廻る輪のように」という本の中で、
ユダヤ人の大量虐殺の舞台となったポーランドのマイダネック収容所の壁に、
無数の蝶の絵が描かれてあったという記述があるのです。(以下抜粋)

****************************************************************

『男も女も、どうしてこんなことができたのだろう?』建物に近づいていった。
『確実におとずれる死を前にして、人はどのようにして、特に母親と子どもたちは
どんな心境で、最後の日々を生きていたのだろうか?』

建物の内部には五段になった木製の狭い寝棚がぎっしりと並んでいた。
壁には名前やイニシャル、いろいろな絵が彫りつけられていた。
どんな道具を使ったのだろう? 石片か? 爪か? 近づいて子細にながめた。
あちこちに同じイメージがくり返し描かれていることに気づいた。

蝶だった。

見ると、いたるところに蝶が描かれていた。
稚拙な絵もあった。精密に描かれたものもあった。
マイダネック、ブーへンヴァルト、ダッハウのようなおぞましい場所と
蝶のイメージがそぐわないように思われた。
しかし、建物は蝶だらけだった。別の建物に入った。やはり蝶がいた。
「なぜなの?」わたしはつぶやいた。「なぜ蝶なの?」

なにか特別な意味があることはたしかだった。なんだろう? 
それから25年間、わたしはその問いを問いつづけ、
答えがみいだせない自分を憎んでいたものだ。

エリザベス・キューブラー・ロス『人生は廻る輪のように』
(上野圭一訳) 角川書店、1998、pp.89-90

****************************************************************

この蝶のことがきっかけで、彼女は死について考え続け、
25年後にようやく1つの回答を得ます。
死は蛹(さなぎ)から蝶が飛び立つようなもので、
肉体という殻を脱ぎ捨てて別の存在になることなのだと。

けれど、蝶の絵は実際にはないようなのです。
NHKが取材した際にも、田口ランディが見学した際にも
蝶は見当たりませんでした。
当時の記憶がある館長さんでさえ、そんなものはなかったと否定。
また、アウシュビッツなどでは、マリア様や鳥の絵はあっても
蝶の絵はないそうです。

では、ロスは一体何を見てこのように書いたのでしょうか。
記憶違いだったのでしょうか。
いずれにしても、ロスの記述は非常に興味深いものでした。

田口ランディがロスについて書いてます。
「人生を通して一貫して率直であり、自分が正しいと思うことに誠実だった。
我が道を行く。野生の人で、真っ正直で、間違いや失敗も多くて、
頑固でひたむきで誠実だったのよ。生き方としては不器用なくらいにね」と。

彼女に対しては、これでもかというほど数々の苦難が襲ってきて、
(エイズ患者のための施設を建てて、近隣住民から放火される)など
人生まさに波乱万丈なのですが、この人、決して屈したりしないのです。
だんだんオカルトに傾倒し、最期は孤独のうちに亡くなるのですが、
それでも彼女の人生は凄いの一言です。

「死ぬ瞬間」「人生は廻る輪のように」の2冊はお薦めです。
※自伝の方が読みやすいです。

タバコの吸い殻で作った作品

2010年10月15日 | 植物コラージュ 【collage】

先日の週末は「協同組合まつり」というイベントに参加していました。
知り合いの「紙芝居のゴリちゃん」も参加されていました。

このイベントは、大阪府保険医協同組合というところが主催しており、
来場者は、組合員である開業医、そのご家族、知り合いの方々に限定という
ある意味クローズドなイベントでしたので、ブログでは告知しませんでした。

・・・で、開業医の先生に概ね好評だったのがこちらの作品と

X

こちらの作品でした。

X

特に禁煙の啓蒙目的で作った訳ではないのですが、
お医者様(特にタバコはイカン!!と思っていらっしゃる先生)の目には
とまったようでした・・・

医療機器メーカーのブースもたくさん出ていて(こちらがメインかな)
なんとその中に、私が昨年カレンダーでお世話になった【東洋紡】さまも
ご出展されていたのです!!【東洋紡】さまは繊維だけでなく、
血液を検査する機械も作っておられるのでした。
幅広い事業展開をなされているのですね。

社員の方に、「昨年はカレンダーでお世話になりました」とご挨拶しました。
とても気さくな方々でした(T_T)

自分のブースが結構暇だったので、違うフロアの医療機具のコーナー
(メスやらハサミやら注射器やら手袋やらナース服やら)何回も見学に行き、
(なぜそんなものを熱心に見たがるのか)と皆から呆れられていました・・・
このあたりのエピソードはいつかマンガにします。

壁掛け時計は売れ残りましたが、何人かの方々とお知り合いになれて
普段知らないような世界も見ることができて面白かったです。


壁掛け時計を作っています

2010年10月08日 | 絵 【painting】

イベントに出店することになり、壁掛け時計を作っています。

X

えらいメルヘンな絵ですけど、時計は毎日見るものなので
不気味な絵はやめました・・・。
アオムシから蝶への羽化を描こう!というアイデアもあったのですが
売れ残ったら困るし・・・(;´Д`)=3
ということで、ちょっとマーケットを意識。

鳥の絵も描くつもりだったのですが、間に合うかなぁ・・・
売れたらいいのですが・・・
売れなかったらまた今度売ろう(^_^;)

久しぶりに筆を握ったので感覚を戻すのに苦労しました。
絵を描くのはいいですね。
やっぱりマンガを描くときとは全然違う脳を使ってる気がしました。

どちらも大好きなので両立できたらいいんだけどなぁ。
とりあえず、マンガを本にまとめたい。


ヤン・シュバイクマイエル最高

2010年10月07日 | 好きな作家の絵

朝っぱらから気持ち悪い絵で申し訳ありませんが、
「これは素晴らしい!!」と思ったのでアゲときます。

私の好きな作家ヤン・シュバイクマイエルがイモムシの作品を作ってました。
タイトル「アルチンボルドの死」

X

イモムシが野菜や果物食べてます・・・
どうやらサナギになっているやつもいるようで。
有名なアルチンボルドの作品をこうするか~(^_^;)
やってくれますなあ・・・と唸らせてくれた1枚。

ちなみに画像をぽちすると拡大して見れます。
怖いもの見たさで是非。

X




この曲聴いて元気が出ました

2010年10月04日 | 好きな曲



知人から「AKB48を侮るなかれ」とこの曲が送られてきました。

AKB48??
眉をひそめながら聴きましたが、聴き終わった頃には、
なんだか元気になってました。

映像が綺麗です。
女の子たちも可愛いです。
ここまで若くて綺麗だと、もう嫉妬とか通り越して
我が子を見るような感覚・・・
元気なお遊戯見せてもらいました、的な気持ちです。

男性はこの年代の女の子を「愛でる」というのでしょうか、
ロリータの気持ちも少し分ったような気がしました。

作詞が秋元康っていうのがちょっと・・・ですが、
彼女たちの笑顔に免じて許します。
歌詞を覚えたい方のために貼り付けておきます↓
踊りの振り付け練習しないと。


****************************************************************
【涙サプライズ】 

授業終わるベルが鳴ったら ふいに君を目隠しして
有無言わさず腕を掴んで 連れ去る体育館
バスケットボールゴール辺り 不安そうに君は立たされ
何するの?って訊かれたけど 焦らして答えない

クラスメイトが集まって 準備したのさこっそり
アイマスクを外していい? それが合図だ、みな一緒に
鳴らすクラッカー3・2・1・0!!!

Happy Happy Birthday ケーキのキャンドルを
一息でさぁ吹き消せよ 君のためのパーティー始めようよ
Happy Happy Birthday 作戦は大成功
誕生日覚えてたのさ こんな大勢の友達が歌ってる
君の頬に涙サプライズ!

紙のコップで乾杯しよう 今日の主役は君なんだ
みんなの気持ち受け取ってよ 寄せ書きプレゼント
たった一度のセブンティーンさ 蝉の声が降り注ぐ夏
ピースしながらみんなで撮った 写真はタイムカプセル

広い世界の片隅で同じ時代を生きてる
今がきっと青春かも 遠い先でいつの日か
思い出すだろ 3・2・1・0!!!

Happy Happy Birthday 素敵な1年を
一つだけみんな大人になって そう君らしく大切に過ごすんだ
Happy Happy Birthday 1人きりじゃないんだよ
つらいことに巡り合ったって ほら、見回せば僕たちが傍にいる
笑顔たちの涙サプライズ!

Happy Birthday To You
Happy Birthday To You
Happy Birthday Dear My Friend
Happy Birthday To You

Happy Happy Birthday ケーキのキャンドルを
一息でさぁ吹き消せよ あぁその先の幸せに届くように
Happy Happy Birthday まだ夢の途中さ
目の前の未来の道は輝いてるよ まず一歩歩きだそう
君の頬に涙サプライズ!
きらり光る涙サプライズ!

Happy Happy Birthday グッドラックを君に
声を揃えておめでとう 愛情込めておめでとう
Happy Happy Birthday グッドラックを君に
ギュっと抱きしめおめでとう
最後にもう一回おめでとう

****************************************************************